宝くじの高額当選…気を緩めたら思わぬところで税金がかかるかも

宝くじ「高額当せん」に要注意!? 驚くほど税金がかかるケースも

年末が近くなると、テレビのCMでもよく耳にする「年末ジャンボ宝くじ」。

2020年の年末ジャンボ宝くじは、1等前後賞合わせてなんと10億円です。

1等は7億円で22本の当たりがあります。

前後賞は1億5000万円で44本です。

前後賞だけ当せんしても高額なのに、10億円が当たってしまったらどうでしょう。

どんなことが待っているのか想像もできないことでしょう。

しかし、落ち着いてください。注意しなければならないこともあるのです。

宝くじの当せん金は非課税

宝くじの当せん金は非課税なので所得税も住民税もかかりません。

宝くじを発行できるのは宝くじの法律「当せん金付証票法」に定められた都道府県と20の政令指定都市のみです。

宝くじの販売総額から当せん金額や経費などを除いた約40%が発売元の全国都道府県や20指定都市へ納められ、

高齢化少子化対策や防災対策、公園の整備、教育や社会福祉施設の建設改修などに使われています。

つまり、販売総額から税金に相当する金額が差し引かれて残りを当せん金額として支払っているので、

受け取った人には税金はかからないのです。確定申告の必要もありません。

本人は非課税でも贈与税と相続税はかかる!

当せんした本人が当せん金を受け取るときは非課税ですが、場合によっては贈与税や相続税の対象になることがあります。

たとえば、当せん金を家族や親戚、友人などに分配などした場合は、受け取った人に「贈与税」がかかる場合があります。

宝くじの当せん金であっても、受け取った本人の固有の財産となるため、

その財産を分配したりプレゼントしたりすると贈与税の対象になるのです。

贈与税は1月1日から12月31日までの1年間で110万円までは基礎控除となるためかかりませんが、それを超えると贈与税の対象になります。

たとえば、500万円プレゼントしたとすると53万円、3000万円プレゼントしたとするとなんと1000万円以上も贈与税がかかります。

プレゼントした金額の約3分の1にも相当する金額です。

贈与税の計算式

贈与税の金額は、以下の式と速算表で簡単に求められます。

(贈与を受けた金額?基礎控除110万円)=基礎控除後の課税価格

基礎控除後の課税価格×税率?控除額=贈与税

【贈与税の速算表】
https://d1m4pyqttof4cg.cloudfront.net/images/mocha/2344_3.jpg

・500万円の贈与を受けた場合
(500万円?110万円)×20%?10万円=53万円

・3000万円の贈与を受けた場合
(3000万円?110万円)×50%?250万円=1195万円

また、当せんした人がその金額のほとんどを残して亡くなった場合は、相続税の対象になります。

相続税は相続人の人数によって異なるため、贈与税のように簡単に計算はできないのですが、

たとえば、相続財産が宝くじの残りの金額1億円だけしかないとき、配偶者と子1人が相続人の場合、

1000万円くらいになる計算です(相続税は個別の条件で異なりますので、あくまで目安と考えてください)。

共同購入した場合は宝くじ当せん証明書を発行しておこう

宝くじは複数人でお金を出し合い共同購入するということも少なくありません。

もし複数人で買った宝くじが高額当せんしてしまった場合は、注意が必要です。

誰か1人が代表して当せん金額を受け取りに行くと、その後出資した割合に応じて分配した場合でも贈与税の対象になってしまうのです。

これを防ぐためには、出資者全員で当せん金額を受け取りに行くことです。

共同購入した宝くじが高額当せんしたことを伝え、宝くじ当せん証明書を発行してもらいましょう。

当せん証明書には、当せんした人全員の名前が記載されます。

そうすることで振り込まれた金額が宝くじの当せん金額だと証明されます。

しかし、予定が合わず全員で受け取りに行くことができない場合は、委任状を提出しましょう。

そのとき不在であっても、委任状があれば共同購入者と認められます。

宝くじに当たると人生が狂う?

宝くじに当たると、金銭感覚が狂って人生が変わるという話を聞いたことがあるかもしれません。

いきなり大金を手にするのですから、落ち着かないことでしょう。

詐欺にあったり、家族間でのトラブルになったり、金銭感覚がマヒして破産してしまったりと大金を手にすると人間が変わってしまう人もいるのも事実です。

そういった不幸に見舞われないために、1000万円以上の高額当せん者に対して、無料で「その日から読む本」が配布されます。

10億円も当たったらいいな、羨ましいなと思いますが、当たったら当たったで本人にしかわからない悩みがあるようです。

たとえば、当せんしたことを誰か人でも知っている人がいれば噂はたちまち広がります。

そのことによって嫌な思いをすることもあることでしょう。当せん直後は興奮していますが、時間が立つと不安が訪れることもあるようです。

その日から読む本には、そういったことに対する心構えや、お金の使い方、遺言書の作成のススメ、専門家へ相談した方がいいことなどが記載されています。

「その日から読む本」

  • 第一部 今すぐやっておきたいこと、やってはいけないこと
  • 第二部 落ち着いてから考えること
  • 第三部 当面の使いみちが決まったら考えること

その日から読む本は、みずほ銀行で当せん金を受け取った人に無料で配布されています。

しかし、当せんしていない一般の人が欲しいといっても、もらうことはできません。

そんなこともあって、インターネットのオークションなどでは高額で取引されているようです。

なお、東京と大阪にある「宝くじドリーム館」では、その日から読む本の一部を読むことができます。

宝くじドリーム館では他にも、高額当せん体験として10億円分のお金のレプリカを展示していたり、1億円分のレプリカを持ち上げて重さを体験したりすることもできます。

注意が必要

宝くじの当せん金に税金がかかることはありませんが、場合によっては贈与税や相続税の対象になることもあるので注意をしましょう。

また、高額当せんは夢を運んでくれると同時にお金のトラブルに巻き込まれたりすることもあります。

「その日から読む本」を読んで慌てず行動してください。

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