消費税10%が始まりました。キャッシュレス化もじわりと浸透中…今後の展望とメリットデメリットは??

商店街に広がるキャッシュレス化

買い物の支払いに電子マネーやスマートフォンの決済サービスを利用する「キャッシュレス化」が商店街にも広がっています。

消費税増税時の買い控え対策で、キャッシュレス決済にポイントを還元する施策も普及を後押ししたのです。

若い消費者たちの支持を得ているのは間違いありません。


いっぽうで「現金主義」を貫く事業者もあります。

災害時や通信障害時は利用できなくなる恐れもあり、千葉県の大停電でもそれが現実のものとなりました

識者は「リスクに備えた使い方を」と指摘しています。

神戸市東灘区の岡本商店街では昨年12月から、66店舗でスマホ決済サービス「PayPay(ペイペイ)」を導入しました。

カフェやうどん店、美容室、フラワーショップなど、利用できる業種は多彩です。

買い物客がスマホで簡単な操作をして、店側が用意したQRコードにかざすだけで買い物は終了です。

カフェと青果店を営む正木伸弥さん(40)は「あっという間に決済されて驚いた。おつりも必要なくなります」と笑顔で答えています。

同商店街振興組合では、昨秋から店主向けの説明会を重ね、冬のキャンペーンの目玉としてキャッシュレス化を開始しました。

増税時のポイント還元を見越し、商店街としては先駆的に実施したのが功を奏した形です。

松田朗理事長(58)は「ペイペイは初期投資もいらずメリットは大きい。予想を上回る利用率」と話します。

ヴィッセル神戸も、本拠地ノエビアスタジアム神戸(同市兵庫区)での主催試合のチケットやグッズ、飲食物の販売を「完全キャッシュレス化」すると発表。

Jリーグのクラブで初の試みとして注目されました。

キャッシュレス決済の浸透

キャッシュレス決済は市民にどの程度浸透しているのか。

神戸新聞が公式ツイッターでアンケート(昨年12月5~11日、回答1699人)したところ、「ほぼキャッシュレス生活」が31%で「ほぼ現金生活」の22%を上回ったのです。

明石市の男性会社員(32)は「普段利用するコンビニや大手スーパーはだいたいキャッシュレス。財布を忘れても動じなくなった」と便利さを強調しています。


しかし、現金払いを支持する消費者や事業者も少なくありません。

関西を中心にスーパー約150店を展開する万代(大阪)は現金のみの扱いで、当面キャッシュレス化の予定はないとのことです。

担当者は「カード決済の手数料や毎月のランニングコストを考えると、現金扱いにメリットがある」と説明します。

神戸市垂水区の和菓子店店主(63)も「高齢のお客さんが多いので意味がない」と敬遠気味です。

デメリットも

キャッシュレス化は便利さの一方で、個人情報の漏えいや非常時の対応など課題も潜みます。

台風15号による千葉県の大停電による大規模通信障害では、スマホが利用できず決済も不能になったケースが続出したのです。

通信障害を経験した千葉県の女性会社員(29)は「キャッシュレスは魅力的だけど、リスク分散のためにも、現金使いを両立しようと思う」と話しています。

「日本は治安がよく、現金の引き出しが便利などの要因から、他国に比べてキャッシュレスの比率が低い。キャッシュレス化は消費者の利便性だけでなく、事業者にとっても、現金取り扱いのコストが減る▽中国などからの観光客が利用しやすい-などのメリットがある。一方で、ハッキングや災害時のリスクを招く恐れもあるため、現金を持っておくことや、クレジットカードの明細をこまめにチェックするといった対策も必要だ。」【家森信善・神戸大学経済経営研究所教授(金融論)の話】

ネットの反応

「キャッシュレス化が進んでるのにPayPay、メルペイやったことない。自分はそろそろデビューするべきなのかな??ちょっと怖くてね。勉強しなきゃな。」

「消費税増税で、あのややこしいキャッシュレス軽減税率システムを見れば、企業がどれだけ“消費税の軽減税率のために投資してるのか”が解ります。つまり、消費税増税と支払いのキャッシュレス化を推し進めたいのは誰なのか、ハッキリ解りますよね。」

「キャッシュレス化低い、悪いこと?数字だけ動く世の中が怖い!」

国内の現金以外での支払いは個人消費の約2割とされ、米国など多くの先進国や中国、韓国より低い。政府は2027年までに4割程度に増やす方針です。

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