あらゆる緊急事態に「備える」最善の方法の1つは、冷凍庫に予備の食べ物を保存することです。

ただし、冷凍庫は電力が必要なので、停電すると中身が解けてしまいます。

長時間停電した場合、冷凍庫は冷たい状態をどのぐらい長く保てるか知っておいて損はありません。

幸いにも、エンジニアでありプロの建具師でもあるカナダ出身のMatthias Wandelさんが、参考になる実験をしてくれました。

電源を切った冷蔵庫はどのくらい冷蔵できる?

14立方フィート(約398リットル)の新しい縦型フリーザーを購入したWandelさんは、電源を切ったら冷凍庫の中身は何時間ぐらい冷凍状態で保たれるか知りたいと思いました。

コンセントに接続している冷凍庫は通常の温度を維持するために消費する電力量をトラッキングするために、

TP-LINK HS110のスマートプラグを取付け、

プラグをコンセントから抜いた後の冷凍庫内部の冷たさをトラッキングするために、

温度センサーを搭載したRaspberry Pi mini PCを使いました。

Wandelさんは、冷凍庫に入れる食品の量を変えながら複数の実験を行ったのです。

また、冷凍庫の中にびっしり中身を詰めた状態と空っぽの状態では、

フリーザーのドアを開けるとき失われる冷たさにどれだけ差が出るかもチェックしました。

停電後も冷凍庫の冷たさをできるだけ長く保つ方法

Wandelさんのデータによると、平均的な高さの縦型冷凍庫は電源が切れると、18~36時間で中身が室温になります。

つまり、冷凍庫の中身がすべて解凍するまでに約1日の猶予があるというわけです。

もちろん、完全に解凍するまでの具体的な時間は人それぞれですが、

フリーザーの中身の詰め方と置き場所を工夫することで、食品をできるだけ長く冷凍状態で保つことができます。

注:ここでの数値は、縦型のフルサイズのフリーザーの場合です。

チェスト型のフリーザーの場合は、冷気がフリーザーの下の方にあり、外に流れ出ることが無いので、扉を開けた後も冷たさを保つ時間が長くなり、効率的です。

冷凍庫の扉はなるべく開けないようにして、開けてもすばやく閉めましょう。

扉を開けていると、5秒ごとに、7~14分ぐらい早く中身が解凍します。時間に幅があるのは、中身の詰め方の密度によって差が出るからです。

できるだけ隙間なく詰めるように

冷凍庫の中の食べ物の量によって、冷凍状態を維持する時間の長さに違いが出ます。

Wandelさんのデータによると、中身を密に詰めた冷凍庫は、すかすかに詰めてある冷凍庫に比べて、冷たい状態を2倍ぐらい長く保てます。

冷凍庫に保存されている食べ物の性質も解凍時間に影響を及ぼします。

小さくて水分含有量が少ないものは早く解凍するのに対して、大きくて水分含有量が多いものはゆっくり解凍するので、

冷凍庫内部の冷たさを保つ助けになります。

冷凍した肉や果物や野菜、さらにスペースに余裕がある場合は氷を入れた袋やブロックアイスを優先的に入れましょう。

室温も解凍時間にかなりの影響を与えるので、できたら冷凍庫は涼しい部屋に置きましょう。

室温が高いと、解凍速度が約25%ぐらい速くなります。

ネットの声

「一昨年の北海道のブラックアウトの時は場所によるけど1~3日くらい停電した。
我が家の地区はまる2日くらい。
いつ通電するか分からないし、腐らせるともったいないから焼いちゃおうとみんな考えたらしく、いたるところで外でBBQや焼き肉してました。
通電までの時間がはっきりしているなら扉の開閉を控えようと思うが、災害などで通電の見通しが立たない場合は結局傷みやすそうな物から食べるしかないかと。」

「冷凍された物=冷蔵エネルギーの備蓄 なわけですから、多く入っている(特に水分量が多いもの)方が冷熱備蓄量も多くなるのは確かでしょうね。
多少スペースを取られますが、東日本大震災以降2Lペットボトル水を凍らしてますので、停電時の保冷持続の補助にもなるかな?とも思ってます」

「15年程前の台風でまる1日停電したんですが、冷気が逃げるので冷蔵庫は開けませんでした。
通電されて開けたら冷凍食品はセーフ、アイスクリームは全滅でした」

冷凍でもものによります。アイスクリームやかき氷はアウトでしょう。

開けないのが吉ですが、反対に中の物を食べきるという豪快な方法もアリですね。

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