定年後の雇用延長制度を利用…かつての部下から指示を受けることに…

元部下の指示にストレス 定年後雇用延長の「こんなはずじゃなかった」

「60歳定年」が過去のものとなり、新型コロナウイルスの影響で働き方自体が変わりつつあります。

定年後の「雇用延長」も「転職」も、一歩間違えれば思い描いていた老後資産計画を大きく狂わせかねないのです。

安定した生活を目指す上で大切なのは、その職の「将来性」です。

10年後も働き場があるのか、そして稼ぎ続けられるのか―。

人生を左右する「最後の就職先」の選び方とは。

モチベーションが上がらないことも

来年4月に施行される「70歳就業法」。

この改正法によって企業には70歳までの就業機会確保の努力義務が課され、60歳の「定年」は通過点に過ぎなくなります。

本格化する「生涯現役社会」を生き抜くためにはどんな選択をすべきなのでしょうか。

現在、多くの人が定年後の選択肢として選ぶのが「雇用延長」。

2019年の厚労省の統計では、60歳で定年を迎える会社員の約85%は会社と継続雇用契約を結んで働き続けているそう。

しかし、それが「幸せな働き方」となるかどうかはわかりません。

「こんなはずじゃなかったのに……」。

こうつぶやくのは、2年前に大手食品メーカーで定年を迎え、雇用延長した元管理職の男性A氏(63)です。

「定年後、5年の腰かけのつもりで雇用延長したら、若い社員がやるような給与計算をやらされたうえに、元部下の女性からあれこれと業務を指示されてストレスがたまりました。モチベーションを失い、2年ちょっとで退職しました」

再雇用は給料半減

人事ジャーナリストの溝上憲文氏が指摘します。

「再雇用は給料が約半減すると言われています。また元部下が上司になったり、業務が単調でプライドを傷つけられるケースが目立つ。再雇用者を“お荷物”扱いする企業もある。“雇用延長すれば安泰”との考えは甘いと言わざるを得ません」

ましてやコロナ禍では在宅勤務やオンライン会議が恒常化し、人々の働き方が激変しました。

そこで選択肢となるのが「再就職」や「アルバイト」。

中高年専門ライフデザインアドバイザーの木村勝氏はこう語ります。

「定年までの時間をどう過ごすかが重要になります。現役のうちから定年後の人生をシミュレーションし、その際に役立つキャリアやスキルを身に付けておけば、再就職で必ず有利になります」

10年先を見据える

定年後の再就職では、現役時代に培ったスキルや経験が意外な好待遇につながることもあります。

前出の溝上氏が語ります。

「企業が過去のシステムを更新する際に当時のプログラミングの仕様に戸惑うことが多いため、黎明期のパソコン事情に明るい元エンジニアが求められることもある」

大切なのは、「10年先」を見据えた再就職先を選ぶこと。

「これからの10年で産業構造や雇用環境が変動し、高齢者の求人ニーズが大きく変わると考えられます。再就職する際は、将来的な社会の変化を見据えて、準備を進める必要がある」(前出・木村氏)

第2の人生では、定年から10年経っても「食える仕事」を見極める“眼力”が求められます。

ネットの声

「プライド云々も分からなくもないが、自分の意思でそこで働く事を選んでいるし、誰からも働き続けろって言われているわけではないのだから、嫌なら辞めれば?と思う。プライドばかりが先に立って仕事もしない再雇用が沢山いる。
今上司、元部下より。」

「再雇用でストレスだなんて、自己評価が高過ぎるだけでしょう。熟練技能があれば単純労働をさせられてなどとはならないから。元々無能だったことに気付いて1円でも給料を施してくれる会社に感謝するんだな。」

「そもそも60歳の定年の後も働くなんていうペース配分でやってこなかった。よれよれでのゴールまであと5年だったのに、さらに5年、10年は無理です。
フルマラソンで、ゴールまであと1kmというところまできて、「ゴールをあと10km先に延ばします。」と言われた心境。」

60歳過ぎても気力を充実させて仕事に励む…実際に難しい人も多いのでは…

おすすめの記事