古代エジプトの王墓見つかる ツタンカーメン王以来、約100年ぶり

エジプト観光・考古省は18日、エジプト南部ルクソールで古代エジプト第18王朝(紀元前1550~同1295年ごろ)のファラオ(王)、トトメス2世の王墓を発掘したと発表した。

古代エジプトの王家の墓が見つかったのは、1922年に英考古学者ハワード・カーターが「黄金のマスク」で知られるツタンカーメン王の墓を発掘して以来、約100年ぶりという。

同省は「ここ数年で最も重要な発見の一つ」だとしている。

エジプトと英国の合同調査隊が発掘

発表によると、墓があったのはルクソールのナイル川西岸にある「王家の谷」から西へ約2・4キロの地点。

2022年に入り口を見つけ、発掘を進めていた。

当初は墓の形状から、いずれかの王妃のものだとみられていたが、中にあった遺物などからトトメス2世のものだと判明したという。

遺物の多くは別の場所に移された

墓は埋葬後すぐにナイル川の氾濫で浸水したことから保存状態が悪く、遺物の多くは別の場所に移されたとみられている。

トトメス2世のミイラは19世紀に別の場所から発見されており、首都カイロの国立文明博物館に展示されている。

ツタンカーメン王よりも百数十年早い時代

トトメス2世は後にファラオとして即位するハトシェプスト女王の夫にあたる。

ハトシェプスト女王はルクソールにある葬祭殿などの建築物を残したことで知られている。

トトメス2世の治世から百数十年後にツタンカーメン王が即位した。

ネットの声

「こないだエジプト旅行で王家の谷に行き、古代ロマンに想いをはせながら鑑賞しました。あらたなファラオの発掘調査が進んでいたとは知りませんでした。いつか一般公開される日が来るんでしょうね。」

「日本の古墳も発掘調査して欲しいところだ。特に卑弥呼の可能性が高いと言われる箸墓古墳をがっつり調べられたら、邪馬台国論争も大きく動くだろうに。宮内庁は調べられたら困ることでもあるのではないかと勘繰ってしまう。天皇がどこからやって来たのかなど、はっきりさせたくないのかも知れないと思ったりもする。」

「王家の谷に行ったことがありますが、あのツタンカーメンなんて本当に大した墓じゃないって事がめちゃくちゃ分かります。ほとんどの墓は盗掘されたようですが、そのおかげで逆に完全なままで残っていたっていうのは歴史を考えると感慨深いなーって思いました。そして、他の王たちの墓が完全なままだったときは本当にどうなっていたのかと考えると心が躍りました。とにかく凄いです。そして王家の谷はクソ暑いです。」

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