米タイム誌が選んだ2024年の映画ベスト10がこちら…日本人の感覚とは違う!?

米タイム誌が、2024年のベスト映画10作品を発表した。

1. 「ベイビーガール」(ハリナ・ライン監督)
2. 「All We Imagine as Light」(パヤル・カパディア監督)
3. 「聖なるイチジクの種」(モハマド・ラスロフ監督)
4. 「ANORA アノーラ」(ショーン・ベイカー監督)
5. 「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」(ジェームズ・マンゴールド監督)
6. 「Hard Truths」(マイク・リー監督)
7. 「人間の境界」(アグニエシュカ・ホランド監督)
8. 「エミリア・ペレス(原題)」(ジャック・オーディアール監督)
9. 「Flow」(ギンツ・ジルバロディス監督)
10. 「DOGMAN ドッグマン」(リュック・ベッソン監督)

1,2,3位はこちら

第1位は、ニコール・キッドマンが若きインターンと不倫関係になるCEOを演じた「ベイビーガール」。

キッドマンは同作でベネチア国際映画祭の最優秀女優賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の主演女優賞を受賞している。

第2位は、インド・ムンバイの病院に勤務する看護師を中心に自分の力でたくましく生きる女性たちを描き、カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを受賞したパヤル・カパディア監督「All We Imagine as Light」。

第3位は、2022年にイランでヒジャブの着用をめぐり警察に拘束された女性が不審死し、抗議運動に発展した事態を背景に描いたサスペンススリラー「聖なるイチジクの種」だった。

4,5,6,7位

4位 「ANORA アノーラ」(ショーン・ベイカー監督)2025年2月28日に日本公開

NYでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァンと出会う。

彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした二人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚!

幸せ絶頂の二人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。

結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へと送り込む。

ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。

空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第二章が幕を開ける 。

5位 「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」(ジェームズ・マンゴールド監督)2025年2月28日(金)公開

2016年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの若い日を描いた伝記ドラマ。

「デューン 砂の惑星」「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを演じ、「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「フォードvsフェラーリ」などを手がけてきた名匠ジェームズ・マンゴールドがメガホンをとった。

6位 「Hard Truths」(マイク・リー監督)

パンシーはいつもキレている。

どうにもならない怒りと憂鬱に支配された彼女は身の回りの些細なことでぶち切れては周囲の人間を呆れさせていた。

口論ばかりする辛辣な彼女の唯一の理解者は、性格がまるで逆の明るい妹シャンテルだけだった…。

7位 「人間の境界」(アグニエシュカ・ホランド監督)

ポーランドとベラルーシの国境を舞台に、難民家族の運命を描くヒューマンドラマ。

2021年9月、ポーランド政府がベラルーシとの国境付近に非常事態宣言を発令し、ジャーナリストや医師、人道支援団体らの立ち入りまで禁止される中で、入国を拒否された難民たちが生命の危機にさらされる。

監督などを務めるのは『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』などのアグニェシュカ・ホランド。ジャラル・アルタウィル、『巻き込まれて』などのマヤ・オスタシェフスカらがキャストに名を連ねる。

8,9,10位

8位 「エミリア・ペレス(原題)」(ジャック・オーディアール監督)

スイス・ルツェルンで開催された第37回ヨーロッパ映画賞で、ジャック・オーディアール監督の「Emilia Perez」(読み:エミリア・ペレス)が作品賞を含む5部門を制覇した。

監督賞、脚本賞、編集賞に加え、主演のカーラ・ソフィア・ガスコンが主演女優賞を受賞したと、米Indiewireが報じている。

「Emilia Perez」は、メキシコの麻薬組織のボスが性別適合手術を望み、女性として生きる決意をする異色の物語だ。

クライム、ミュージカル、コメディという異なるジャンルを融合させた意欲作として、今年のカンヌ国際映画祭でも高い評価を受けた。

オーディアール監督は「パリ13区」や「ディーパンの闘い」「預言者」で知られるフランスの巨匠で、本作で新境地を開拓した形となる。

9位 「Flow」(ギンツ・ジルバロディス監督)

監督・製作・編集・音楽を一人で手掛けた『Away』で、2019年アヌシー国際アニメーション映画祭コントルシャン賞受賞ほか、鮮烈な長編デビューを飾ったラトビアのクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督の長編2作目となる『Flow』。

2024年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でプレミア上映を飾り、同年のアヌシ―国際アニメーション映画祭で審査員賞、観客賞含む4冠を受賞。

2025年アカデミー賞国際長編映画賞ラトビア代表に選出されるなど、垣根を超えて世界の映画祭を席巻中の注目作だ。

若干24歳で完成させた『Away』を経て。制作に5年を要し、多くのスタッフと共に作り上げられた本作。

洪水に呑まれつつある世界を舞台に、時には運命に抗い、時には流され漂う一匹の猫とさまざまな動物たちの旅路を見つめる、圧巻の映像体験。

思わず息を呑む85分の旅路を、スクリーンで体感して欲しい。

10位 「DOGMAN ドッグマン」(リュック・ベッソン監督)

「レオン」のリュック・ベッソンが実際の事件に着想を得て監督・脚本を手がけたバイオレンスアクション。

ある夜、1台のトラックが警察に止められる。

運転席には負傷した女装男性がおり、荷台には十数匹の犬が乗せられていた。

「ドッグマン」と呼ばれるその男は、自らの半生について語り始める。

犬小屋に入れられ、暴力を浴びて育った少年時代。

犬たちの存在に救われながら成長していく中で恋を経験し、世間になじもうとするも、人に裏切られて深く傷ついていく。

犬たちの愛に何度も助けられてきた彼は、生きていくために犬たちとともに犯罪に手を染めるが、「死刑執行人」と呼ばれるギャングに目をつけられてしまう。

「アンチヴァイラル」「ゲット・アウト」のケイレブ・ランドリー・ジョーンズが主演を務め、圧倒的な存在感でドッグマンを演じきった。

共演は「フレッシュ」のジョージョー・T・ギッブス、「ザ・ベイ」のクリストファー・デナム。

2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

ネットの声

「皆さんそうでしょうが10位…「DOGMAN ドッグマン」ビックリですね」

「ドッグマン…ダークで美しい!久し振りに引き込まれた作品。ぶっちゃけ期待はしてなかったが中々の良作でしたね。主人公の怪演にも賞賛するが間違いなく素晴らしいのは全てのワンコ達ですね。」

「ドッグマン…タイトルと予告編からなんとなく見始めた。重い過去を語るのはキツイところもあるが、娯楽性もあり引き込まれる展開でした。飽きることなく見られたし考えさせられもする。良作。」

「ドッグマン…どういう映画なのかよく分からず見始めたのですが面白かったです。家族クソすぎるし、環境があまりにも過酷ですが、犬とドラァグクイーンに癒されました。見終わって監督がリュックベッソンだと知って
驚きました。」

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