チュート徳井「想像を絶するルーズさ」

ネットのADHD指摘に臨床心理士は「そうとまでは言い切れない」。

約1億2000万円の申告漏れに所得隠し、さらに社会保険の未加入次々とお金にまつわるルーズな部分が浮き彫りになっている、お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実。

実はお金の支払いに関するルーズな暮らしぶりを、過去に本人が明らかにしていたのです。

公共料金未払いで何度も止められていた!

「電気が止まりました。」

これは徳井が2010年6月10日に投稿したツイートです。

電気が止まった理由は料金の未払いで、

「漆黒の闇と静寂の中、ロウソクを灯す。アロマキャンドルから出る香りが哀しい」

と綴っています。

最初の投稿から2時間で電気が戻ったことを伝えていますが、徳井の“インフラストップ”はこれだけでは終わらないのです。

約2年の間に生活インフラが5度停止しています。

「クリスマスイブ、ガスが止まった…」(2010年12月24日)
「MGT また ガス 止まった」(2011年6月30日)
「やってしまった。水道が止まった…」(2011年11月8日)
「気付けばまた料金払い忘れてて、ガスが止まっている。今日は水風呂だ」(2012年8月23日)

いずれの場合も未払いが発覚した後、すぐに料金は支払ったようです。

ネットでは、そのルーズさが「度を超えている」という声の一方、「ワタシも水道、ガス、電気よく止められた」と理解を示す声も上がっています。

何度も無申告を繰り返すのは?

徳井は会見で「私の想像を絶するだらしなさ、ルーズさ」が原因だと話しています。


しかし、何度も納税の無申告を繰り返す心理とはどのようなものなのか…。

臨床心理士で心理カウンセラーも務める明星大学准教授の藤井靖氏は、徳井の発言や行動から次の3点に関わりがあるのではと推測します。

まず1つ目は、“自分スタイル”の強さ。例えば、納税に関する書類作りや領収書の処理を、自分がやりたい時に、やりたいようにやりたいという気持ちが強いがために、税理士の方が声をかけた際に取り組めず、先延ばしになったのでは。一般的に考えられているイメージとは違うが、完璧主義だったり、自分の行動の形がきちんと決まっているような人が、逆に先延ばしにしたりルーズになったりしてしまうことがある。

2つ目は、注意力の低さネットで徳井さんがADHD(注意欠陥・多動性障害)ではないかと言われているが、どちらかというと注意欠陥が関係しているように見受けられる。例えば、納税の準備をしよう、確定申告をしようとした時に、そのことに注意を向け続けられないのでは。大人になっても部屋が片付けられない、忘れ物が多いという人の中には一定数、ADHDから多動(Hyperactivity)を引いたADD(注意欠陥障害)の傾向がある人がいると言われている。

3つ目は、衝動性の高さ。公共料金も含め未納の状況があった時に、まずその事実に気持ちを傾けて向き合わないといけない。そうした際には、『自分がやれていない』ことにストレスを感じ、モヤッとした感覚があるはずだが、通常はお金を納めることでその感覚を解消しようとする。一方で、『まずそのことは忘れてテレビを見よう』とか『友達に誘われたから飲みに行こう』とか、そういった形で直接的に向き合わず衝動的に何かをやってしまうと、結果的にやらなければならないことを忘れてしまうということが起きる。

自分でなんとかしようという気持ちがない

これら3つがすべて徳井に該当するとは限らない。

しかし、先延ばし行動に関わる典型的な背景であるとする藤井氏。

また、会見時の「想像を絶するルーズさ」というフレーズについて、

恐らくこれは周りから言われてきた言葉で、これまでに自分をなんとかしないといけないという気持ちはなかったのでは」

と指摘しています。

その改善方法については、

「自分でできないならできる人に丸投げするのも一案」

としながらも、

「行動分析学的に考えると、人が行動を起こす時、気合いや根性でなんとかしようとしてもなかなか難しい。『ルーズだから』『だらしないから』『性格に問題がある』と言っているうちは、絶対に治らない。もし気合いでできたとしたら、それは本質的に『できない人』ではない。『できない人』に必要なのは、行動のためのきっかけと行動した後の強化子(ご褒美)。やって当たり前のことにご褒美なんてという意見もあると思うが、このようなタイプの人にはできる仕組みや環境を作らないといけない。きっかけとしてメモに書いて視界の右側にくるように貼っておくとか、行動ができたら誰かに褒めてもらえたり、自分の好きなことができるといったサイクルを作ることが必要だが、自分1人では難しい

と述べています。

言葉の読みではなく色を読み上げる

さらに、注意力を調べる際に行われるという「ストループ検査」を紹介。


この心理検査は色を表す言葉に対し、読みではなく色を答えさせるもので、言葉と色が一致していないと難易度が上がります。

藤井氏は、言葉の読みと色が一致している場合の読み上げと、一致していない場合の読み上げと比べた時に時間差が大きいほど注意力が低い傾向があるとしつつ、対応策については

「自分を理解すること。そういう自分を助けてくれる人を見つけたり、自分が上手くやれる仕組みやパターンを作ったりすることが大事」

と再度促したのです。

ネットの反応

「今までも散々言われてるけど、ADHDやASDと勝手にレッテルを貼る今の傾向は、決して好ましいものではない。ただ、会社にしても、自分で立ち上げたのかな?誰かから勧められて立ち上げたはいいが、その後何もしなかったとしたら…?とりあえず、病院で診断してもらえばいいんじゃないかな。」

「2億のマンションはキャッシュで払う「注意力」はあるのに、税金を払う注意力はないと。これは、本当の注意力障害の方に失礼です。障害や病気の方でも、皆さんしっかり納税しています。そもそも、ドバイ移住を考えているだけ、十分判断力はあります。彼は脱税をした。それだけの話。」

「再三納税への姿勢を是正する機会を税務署から受けていたのに直さず無申告を繰り返していた。その事実だけで十分です。無申告を受け止め、活動自粛から芸能活動引退まで周囲が考えれば良い。以降、ネットでADHDでは?といったような憶測は、徳井にとってもADHD診断を受けた当事者たちにとってもいいことではないと思う。特にいま自分自身で対策をしてADHDでありながらも工夫している方々への無理解がこの件で広がりかねないとも思ってしまう。世論がADHDはこういうものだ、と曲解するほうが怖い。」

ADHDの検査項目

『しなくてはいけない物事をギリギリまで先延ばしにすることがあるか』

という問いがあります。

しかし、この部分だけで徳井をADHDと判断するのは早計ですね。

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