木村拓哉主演「TOKYOタクシー」ポスター&ビジュアル公開

木村拓哉がタクシー運転手に

終活に向かうマダム、倍賞千恵子を乗せ人生を語る寄り道「TOKYOタクシー」特報&ポスター

山田洋次監督の91本目となる最新作で、倍賞千恵子と木村拓哉が初共演する「TOKYOタクシー」の特報映像とポスタービジュアルが公開された。

原作はフランス映画「パリタクシー」

2022年に日本でも公開しヒットしたフランス映画「パリタクシー」を原作に、昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田監督。

刻々と変化する大都市東京を舞台に、人生の喜びを謳いあげる、感動のヒューマンドラマ。

タクシー運転手の宇佐美浩二(木村)は、ある日、85歳の高野すみれ(倍賞)を東京の柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。

すみれは浩二に、いくつか寄り道を依頼する。

次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始める。

偶然出会った2人の心が、そして人生が大きく動いていることになる。

特報映像は、木村演じる浩二が、倍賞演じるすみれをタクシーに乗せたところから始まる。

最初は「お客さん、行き先は?」「お伝えしたと思うけど」と、そっけない二人だったが、映像の後半では、すみれが「運転手さんの初恋は?お相手はどんな人?」と浩二に質問攻め。

「覚えてませんよ、そんなの」「あらつまんない、照れてるのね!」と肩をパシッと叩くという、楽しい掛け合いが映し出される。

タクシーの運転手と乗客という他人同士の関係から、二人がどのように心を通わせ、今後それぞれの人生にどのような影響をもたらしていくのか――期待と希望に溢れた映像だ。

ポスタービジュアルは、タクシーの運転席と助手席に並んで座った二人が、柔らかな微笑みを浮かべる印象的な瞬間を捉えている。

写真はカメラマン・操上和美氏の撮り下ろしによるもの。

タクシーの道中、二人の間にどのような会話が生まれたのか、興味を掻き立てられるビジュアルだ。

倍賞は、今回演じた、気が強く髪型やネイルも派手なすみれの役柄について「こういう役は初めてで、挑戦だった」と語り、

また共演の木村について「ものすごく豊かな才能をもっていらっしゃる方」「お互いに(芝居が)うまくいくとハイタッチした」と息の合った様子がうかがえるエピソードを披露。

一方の木村も倍賞について「素敵な方、本当に愛おしい方」と相思相愛ぶりを見せながら、

19年ぶりの山田組の現場についても「こんなに贅沢でハートフルな現場はめったにない」「映画を作っているという原点を感じさせてくれる」と熱く語った。

「TOKYOタクシー」は11月21日公開。

倍賞千恵子コメント

――演じる上で意識した点や、監督からのリクエストなどはありましたか?

演技もそうですが、まずは先に爪(ネイル)作りから始まりました。

最初は3時間半かかりました。

ネイルと合わせて、独特な髪型も作ったのですが、衣裳合わせの時、山田監督に「挑戦的な髪型にしてほしい」、「衣裳もどこか挑戦的な雰囲気であってほしい」と言われたんです。

なので、それをいつも念頭に置きながら、私自身もこのような役は初めてで、挑戦しながら撮影を続けていました。

――木村さんとのご共演はいかがでしたか?

「今の演技変だった?」って聞いたり、木村さんも「今のどうだった?」って聞き合ったりしていました。

お互いに(お芝居が)上手くいくとハイタッチして、とても楽しく撮影をさせていただきました。

ものすごく豊かな才能を持ってらっしゃる人で、色んな引き出しがたくさんあるんです。

じっくり向き合うことで、その奥にある豊かな才能が次々と出てくる方なので、お芝居していてとても楽しかったです。

――映画を楽しみにされているお客様へメッセージをお願いします。

私の大好きなイチョウ並木も本編に登場しますので、東京の景色と共にこの物語を楽しんでいただけたらと思っています。

そして、映画を見終わった後に、なぜか皆さんが「ハイタッチしない?」と言いたくなるような、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。

「TOKYOタクシー」ぜひ劇場でご覧になってください。

木村拓哉コメント

――山田組を振り返ってみて監督の演出や、組の雰囲気はいかがでしたか?

こんな贅沢で、こんなにハートフルな現場が滅多にないので、巡り会えたことは凄くラッキーだと思います。

山田監督が映画を作っている、映画を撮影しているという、原点のようなものを改めて考えさせてくださった現場でした。

――倍賞さんとのご共演はいかがでしたか?

改めて素敵な方、本当に愛おしい方だなと思いました。

山田監督という巨匠のもと、倍賞さんとご一緒にお芝居をさせていただく中で、なかなかOKが出ない時もありましたけど、悔しいという気持ちではなく、それさえも楽しいと感じられました。

OKが出た時も、もちろん嬉しいのですが、倍賞さんと共演させていただき、その一つ一つの工程が楽しかったです。

――映画を楽しみにされているお客様へメッセージをお願いします。
フランスで製作された「パリタクシー」という作品を、山田監督が東京を舞台にしたらどのような作品になるのだろうかと、今から楽しみにしています。

素敵なキャストの方々、素敵なスタッフが携わって作り上げた作品です。「映画ってやっぱりいいな」と、単純にホッコリ温かい気持ちになっていただけたら嬉しいなと思いますので楽しみに待っていていただきたいです。

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