
東京の地下「世界最大規模の自転車置き場」がスゴイ! 圧倒的台数の「自転車の木」
東京のとある駅前の地下に、収容台数で日本一を誇る駐輪場があります。
場所は東京都江戸川区、東京メトロ東西線の葛西駅前です。
環七通りの東西の地下にそれぞれ地下空間が設けられ、合計で9400台の自転車を収容できます。
平成20年に完成
この駐輪場は2008(平成20)年にできました。
江戸川区の駐輪対策係によると、駅の近くに停めたいというニーズがあり、もともと放置自転車に悩まされていたそうです。
「これだけの収容台数が駅前に確保されたことにより、放置自転車問題はほぼ解消されました」と話します。
とはいえ、地下空間はワンフロアで、多くの自転車が平置きされているものの、9400台も収容できるとは思えないかもしれません。
実は、9400台のうち6480台分は平置きではなく、立体駐車場にあるような「機械式」の駐輪場に収容されているのです。
自動出庫システム
地下空間内にはさらに、自転車専用の入庫口がいくつもあります。
利用者はそれぞれの入庫口から自転車を入れ、取り出す際には自動出庫される仕組みです。
地下空間の下に、「サイクルツリー」と呼ばれる円筒形をした深さ14mを超える機械式駐輪場が、計36基も埋まっているのです。
サイクルツリーを手掛けるJFEエンジニアリングによると、葛西駅前は機械式の駐輪場としては世界最大規模だそうです。
立体駐車場を駐輪場にリノベーションしたケースも
江戸川区はその後、一之江、平井など区内のほかの駅でもサイクルツリーを整備しています。
そのシステムを提供するJFEエンジニアリングによると、サイクルツリーは2020年現在で全国29か所、110基が設置されており、
収容台数は2万2000台に上るといいます。
地下だけでなく、建屋を整備したうえでの地上型や、ビルに組み込む形も存在。
立川駅前など、利用が少なくなった駅前の機械式駐車場をサイクルツリーに、つまり駐輪場へ生まれ変わらせたところもあります。
葛西駅前の場合、サイクルツリーは定期利用の自転車向けです。
ただ江戸川区によると近年、大型モデルや一部の子乗せ自転車など、機械式に入らない自転車が増えているとのこと。
そうした自転車のために用意されている定期用の平置きスペースは、一部キャンセル待ちが発生しているそうです。
ネットの声
「駐輪場所が埋まってると、空きを探すのが面倒なので、コレで解消されるなら良いですね。自転車はゼロエミッションビークル(?)なので環境にも影響ないですし。
スポーツタイプの自転車にも対応してるのかな?もし大丈夫だったら盗難リスクも減るし良いですね。」「機械式駐車場はメンテナンス代が結構掛かるらしい事を言われてますが、こちらはメンテナンス代はいかがでしょうか。パーツも特殊でお高いのでしょうか?動かない場合直ぐ復旧出来るのかな?」
「そこまで無理して一ヶ所に集まって生活しなくても良いのにね。駅前でもシャッター通りになってるところの方が日本には多いのに。」
東京の地下に「空きスペース」があるのか気になるところです。