
『トップガン マーヴェリック』オープニングは前作と完全一致、しかし「戦闘機」に違いが!
2022年の『トップガン マーヴェリック』は、1986年の『トップガン』とオープニングシーンがまったく同じ!
しかし、じつは異なるポイントも。
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『トップガン』と『トップガン マーヴェリック』、オープニングの違い
世界的大ヒットとなった1986年の『トップガン』から36年の時を経て、トム・クルーズ主演のまま制作された続編の『トップガン マーヴェリック』は、前作への愛に満ちた作品として高く評価されています。
制作陣の愛は、映画本編の冒頭からドカンと見せつけられる。『トップガン マーヴェリック』を見る前に、『トップガン』を予習していったファンならすぐに気がついたと思いますが、続編のオープニングシーンはオリジナル版のものと同じように撮られているのです。
今日トップガンマーヴェリックを観た映画好きの年配上司「俺ある時からトム・クルーズ好きなこと皆の前で言うの恥ずかしくなって、長い間ずっと距離を置いてたんだけどな、、俺はアイツを見捨てたのに!なのにアイツは俺を待ってたんだ…ッ!!」
説明上手な人なのに完全に語彙力が粉砕してた件 pic.twitter.com/BWRor45rIh— なかまぐろ/映画200本観た人 (@happy_materials) June 6, 2022
最初の数分で伝えたいこと
前作より、故トニー・スコット監督からバトンを受け継いだジョセフ・コシンスキー監督は、米EWのインタビューで、オープニングシーンについてこんな思いを語っています。
「最初の数分は、これが『トップガン』の映画であるとみなさんに伝えたかったんです。みなさんと同じくらい、私たちもオリジナル作品を愛していますから。そしてあそこから、私たちの物語は非常に異なる方向へ進んでいく。でも最初の数分で、観客に分かって欲しかったんです。“心配しないで。私たちもオリジナルを愛しています。これも『トップガン』映画です”と」
制作陣からオリジナル作品への愛と敬意は、観客にも伝わったことでしょう。
しかしじつは、あるポイントだけは異なるそう。
「タイトルシーンと音楽は(1作目と)同じなんですよ。しかし空母での戦闘機はすべて新しいものです。オリジナル作品ではA-6とF-14だったんですが、続編ではF-18とF-35です。あれは空母のエイブラハム・リンカーンとセオドア・ルーズベルトですべて撮影されました」。
2作品のオープニングでは、戦闘機が違う
監督は続編で、「ハードコアな『トップガン』ファン」への隠しネタをいくつも入れているようで、劇中でマーヴェリックが言うセリフの「ミサイルには近すぎる。銃に変更する(Too close for missiles, switching to guns)」や、戦闘機に貼られていた「missiles and guns(ミサイルと銃)」というステッカーも、前作から取ってきたものだと明かしています。
前作を理解したうえで、新たな時代の作品を完成させた監督の圧倒的なバランス感覚が、本作が大ヒットを記録している理由のうちの大きな1つと言えるでしょう。
戸田奈津子、これから観に行くのに不安や…
棺桶ポイントが何処で出て来るのか気になってしまう??— 丘の上のoka (@okanouenooka) June 6, 2022
彼は続編の制作について、「本作のなかでマーヴェリックがトップガンにカムバックするように、観客にも、私たちはトップガンへ戻るのだと感じてほしかった。2作品は同じ感覚を持っていなくてはいけません。しかし同時に、私たちは私たちの物語を伝えなければいけないというのも分かっていましたし、進化していく方法を自分で見つけなければいけないことも分かっていました」と、振り返っていました。