「日本で感染症が広がりやすい」と思えるワケ。

日本国内でも「次のフェーズ」に移った新型肺炎。

新型肺炎の感染拡大がいよいよ本格的に始まったようです。

東京オリンピック中止の懸念も

初めて死亡者が出たという報道が流れた時は、日本中が一瞬にして緊張感に包まれました。

以降、感染経路が不明な患者が確認される日々を鑑みても、流行度におけるフェーズは一段上がったと捉えて間違いないでしょう。

そのような中、各地・各団体で広まっているのが、国内での行事やイベントなどの「自粛」や「キャンセル」です。

即位後初となる天皇誕生日(2月23日)に予定されていた皇居での一般参賀が中止となったほか、街中を歩く外国人観光客も目に見えて減少。

中国からの旅行者だけなく、アジア全体を敬遠する欧米系の外国人も日本にやって来なくなっているのです。

国内の宿泊施設には、海外からだけではなく日本からもキャンセルが後を絶たず、ある県では宿泊キャンセルが3万件を超えたそうです。


タクシードライバーの「夜の乗客が激減した」との話から、仕事の帰りのサラリーマンたちも不要不急の飲み会や会食を避けていることが想像できます。

また、日本語学校関係者らに話を聞くと、4月期から入学予定だった学生からのキャンセルが出たり、自国の家族や友人から一時帰国を勧められる学生もいるとのことでした。

こうした「自粛」の中でもとりわけ、国内はもとより海外に動揺が広がったのは、「東京マラソンの一般参加者中止」です。

それは何より、5ヵ月後に迫った東京オリンピック開催への懸念がチラつくからに他ならないからです。

SNS上には海外から、

「東京マラソンの一般参加が新型肺炎で中止になったと聞いて驚いた。そのほうが安全だって分かるけど、4か月半後に同地でオリンピックあるんだよね」
「東京マラソンがキャンセルになったと。次は東京オリンピックか……」
「東京マラソンの中止はオリンピックが脅威に晒される可能性を助長している」

などといった書き込みが多くなっています。

アメリカのメディアCNNが「東京オリンピック コロナ流行の中対策もなく“万事順調”」 といった皮肉満載なタイトルを付け報じているのをはじめ、海外では国内以上に「日本の災害対策」を懸念する声も高まっているのです。

日本は感染拡大を防ぎにくいと思うワケ

一方、日本を知る外国人からは「日本は感染が広まりやすい」と推測する声もあります。

日本に滞在歴のあるニューヨーク在住の外国人ジャーナリストは、「日本は一度広まったら文化的背景からも感染を食い止めにくいのでは」といいます。

彼らが指摘するように、日本には次に示す文化的生活習慣があります。

病院にすぐ通う

医療費の安さも手伝い、軽度の症状でもすぐに医療機関にかかろうとする日本の「念のため精神」は、今回のような病気の感染拡大には悪く作用する可能性があります。

現在、次のフェーズへと移った日本において、もはや軽度の症状で病院へ行き受診することは、他人にウィルスを移したり、逆にただの風邪だった状態からウィルスを移されたりする危険性をはらんでいるのです。

実際に国内の感染者を見ると、院内でヒトヒト感染したと思われる医師や看護師、患者も多くなっています。

受診するタイミングを誤れば、病院は「病を治す」ところから、「ウィルスをもらいに行ってしまう」ところへと様変わりしてしまうのです。

とりわけ病院には基礎疾患を持った病人、抵抗力の弱い子どもや高齢者が多く、感染すれば重症化する危険性も高まります。

「正装」を求める現場

日本には、「客の手前や公共の面前では“正装”でいなければならない」という謎な感覚があります。

百貨店などでのマスク着用禁止や、「Ku Too運動」への反発などがそのいい例でしょう。

マスクにおいては、2年ほど前にハーバー・ビジネス・オンラインで「日本人の”マスク愛”の根源は何なのか? その周辺にある感情を探ってみた」なる記事がありましたが、今回の新型肺炎騒動以降、マスクに対する感覚は変わったようです。

中でも、黒をはじめとする「色付きマスク」に対する抵抗感が若者を中心に大きく減ったことです。

「自分は黒マスクはしない」としても、他人の装着を受け入れる人は確実に増えました。

もはや現在はマスクの色にこだわっている場合でもなくなったと言えるでしょう。

しかし、不特定多数の客と接する店員やスタッフのために「マスク装着にご理解ください」なる断りの掲示板が貼られたり、この期に及んで「マスクの色は白以外着用禁止」とする教育機関や団体が存在しています。

このことを考えると、いまだ「予防」より「見た目」が大事なのかと思わずにはいられません。

微熱や咳程度で休まない

海外のジャーナリストが「日本人の最も改善すべき点」としたのが、「病気をしても休まない働き方」です。

体調不良を押してまで出社することを「美徳」とすら捉える日本の感覚は、そろそろ本気で直した方がいいでしょう。

今回感染が確認されたNTTデータの協力会社社員である20代の男性は、発熱後に肺炎と診断されて入院するまでの数日間、東京都内の勤務先まで電車で通勤。

また別の感染者も、せきや発熱の症状が出た後に新幹線で出張しています。

政府はこのほど「風邪症状なら学校・会社休んで」と呼びかけました。

しかし、学校はともかく仕事になれば恐らくそう簡単には休まない・休めないのが日本の“働き方”の現状です。

実際、共同通信によると、2月上旬に取った民間アンケートでは実に83%の人たちが「体調不良でも出社する」と回答しているのです。

成果よりも「皆勤」や「協調性」を重んじる精神

2019年4月から順次施行されている「働き方改革関連法」には、働く時間や場所にとらわれない「テレワーク」の推進が盛り込まれています。

しかし、現状は多くの企業で上手く活用されているようには思えません。

それは、労務管理やセキュリティ上の問題以上に、個人的に日本には「成果」よりも「皆勤」をよしとする風潮や、「協調性」、「同調性」といった“過度なワンチーム精神”が根強くあるのが一因です。

会社は思っている以上に弱くありません。

自分がいなくても世の中は順調に回るもので、体調が少しでも悪いと思えば周囲の人のためにも念のため休み、必要ならば家でのテレワークで業務を続ければいいでしょう。

早めに休むことはエチケットです。

止まらない国内でのヒトヒト感染…5ヵ月後、東京の沿道や競技場は、無事に世界中の人でいっぱいになっているのだろうか。

日本のウィルス対策は今、全世界から注目を浴びています。

ネットの反応

「つい最近まで日本人はやたらマスクしていて「外国からすると怖い」って感覚だったはず。店頭からマスク、消毒薬が売り切れて自己防衛する国民性や公衆衛生の良さも発信してほしいね」

「日本や中国ばかりに注目しているが、欧米諸国でも隠れコロナウイルス感染者がいると感じている。アメリカも実際にはもっとコロナウイルス感染者がいるかもしれないと調査を始めている。」

「日本よりも個人主義が強い国では自分はコロナウイルスでは無いと自分本位で動く人は多いと思うし、貧富の差等で保険制度を使いづらい人は、自宅で我慢する人が多いような気がする。」

公衆衛生の意識の強い日本でこれだけ増えるのですから、外国ではもっと増えるような気がしますね。

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