「死のウイルス」への初動対応に失敗し、隠蔽が指摘される中国に対し、世界中で批判が噴出しています。

駐中米国大使館による中国共産党のプロパガンダ(政治宣伝)批判と、台湾から発信された「中国で遺体袋20万個発注」報道、習近平国家主席をめぐる権力闘争の動きとは…。

駐中米国大使館の公式ツイッターの発信

「『中国の国営メディアは独立した信頼できる』と世界に思い込ませたいのだろうが、それは違う」

北京にある駐中米国大使館の公式ツイッターが2日、「中国メディア=ジャーナリズムかプロパガンダか」という中国語のメッセージを出しました。

冒頭の言葉に加え、以下のように記されていたのです。

「(中国国営メディアは)共産党に都合のいい宣伝を広めるためのツールであり、従業員は共産党のために奉仕している」
「中国人を管理し、世界中のメディアと世論に影響を与えようとする手段の1つに過ぎない」
「習主席は、海外の技術系企業を通じて、ネット上で(習氏や共産党に都合の悪い)特定の単語を禁止し厳しく検閲するなど、自由な発信や情報収集ができないように締め付けを強化した」
「中国政府は昨年、世界のどの国よりも多くのジャーナリストを投獄した」


さらに、中国中央テレビ(CCTV)など、複数の国営メディアが名指しされたのです。

マイク・ポンペオ米国務長官が先月、

「われわれは中国共産党に対し、『報道の自由を尊重する』という約束をただちに履行するよう強く求める」

と語ったことと呼応する形となりました。

中国共産党の反撃

中国外務省の華春瑩報道官は、中国人学者100人の公開書簡として雑誌「外交学人」に掲載された内容を取り上げ、「われわれは皆ウイルスの犠牲者だ」と強調。

国営メディアやツイッターのアカウントで大量に拡散したのです。

とはいえ、苦虫を噛んでいるかもしれません。

欧米や台湾の識者や著名人らが、勢いづいて自由闊達(かったつ)に発信しているためです。

台湾発信「中国から遺体袋20万個発注」

台湾の大手新聞『中国時報』の元中国駐在記者で、現在はテレビ番組の司会も務める鄭弘儀氏が先週、著名な葬儀屋の息子にインタビュー。

その内容は、瞬く間に反共産党系中国メディアに拡散されました。

「2月下旬から中国から続々と遺体袋の注文が来たが、そのころは数百単位の注文だった。ところが、最近は10万個、20万個をしかも至急で要求される」

「個数=死者数」ではないとしても、中国当局が「新型コロナウイルスの封じ込めに成功した」などと喧伝したことへの、カウンターアタック(逆襲)になったことは間違いないでしょう。

海外の中国語メディアも日々、大量の情報を配信しています。

「希望之声」は、北京の著名な情報筋の話として、中央政治局常務委員7人(チャイナセブン)の防疫体制について、「現状、確立されたワクチンはないが、新型コロナウイルスの陽性から陰性になった人の血液中には、ウイルス感染阻止能(中和能)を有する抗体がある。最高幹部はそれを優先的に注射しているはずだ」と紹介しています。

「倒習(=習氏を倒す)」という声も聞こえるようになりました。

大学教授ら知識層も「権力への批判精神を持つことが、知識人の社会的な責任と役割だ」と少なからず“存在感”を見せているのです。

権力の危機的状況?

「憲政を重んじる改革派」といわれる清華大学の許章潤教授(=昨年3月停職処分)は2月、「怒った人々は、もはや恐れない」と発信して軟禁状態になりました。

中央民族大学を退職した趙士林教授は「中国共産党の新型コロナウイルス流行への対応はゼロ点」「主な責任は習総書記にある」と発表。

不動産王で、放言でも存在感を見せてきた「中国のトランプ」こと任志強氏も、習氏批判の急先鋒(せんぽう)です。

彼が注目されるのは、王岐山国家副主席(前序列6位)と北京35中学の同級生であり、長く親しい間柄にあることも無関係ではないでしょう。

第1次習政権(2012年11月~)では、習氏と王氏はタッグを組み、「虎もハエもたたく」という反腐敗運動を展開。

汚職官僚らを次々に刑務所に送り込みました。

その“鉄腕コンビ”に異変が起きているのでしょうか? 任氏には、失踪の噂もあるのです。

最高幹部の足並みの乱れを否定する意図なのか、習氏と王氏がそろって植樹に参加した様子が3日報じられました。

王氏は1カ月以上ぶりの公の場となったのです。

しかし、最高幹部が植樹のパフォーマンスを今、時間を割いてまですべきことなのか?

とんちんかんなプロパガンダは、逆に「権力内部の危機的状況」を露呈しているともいえそうです。

ネットの反応

「誰かが言っていたけど・・・携帯電話の契約解除が数万とか数十万とかあったらしい。”料金未納”なのだとか!。もし、死亡して未納になったのなら、相当な数(人数)になるだろう。閉ざされた国・・中国。」

「武漢の隔離病棟に当局発表の新型コロナ感染死者数を大幅に上回る骨壺が運びこまれたとの報道もあります。そんな中習主席の武漢終息宣言を受け本日武漢封鎖が解除されました。これは希望のないパンドラの箱を開けたことにならないか。」

「武漢も解放されたそうですが、日本への入国は許可しない方が良いと思います。これは差別ではなく、本当に武漢で新型コロナが終息したかとはか分からないので。」

新型コロナの問題が落ち着いた頃に何か一悶着ありそうですね。

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