運動するなら週1時間15分以上…その健康効果とは

体を動かすなら「週1時間15分以上」!? 海外研究で示された脳への健康効果とは

新型コロナウイルス感染症の問題が長期に及ぶなかでも、工夫しながら体を動かす機会をつくっている人も多いでしょう。

運動から遠ざかると、美容やダイエットに加えて、心身の健康にもよいことではありません。

海外の研究によると、脳の老化を遅らせるという結果も。

キビキビと歩いたり、ランニングしたり、中程度以上の運動を定期的にすると、そのメリットが長期的に現れるといいます。

25年にわたる追跡研究

スポーツ庁は、「新しい生活様式」を実践するなかで、運動不足から心身の健康が脅かされる健康二次被害が懸念されると説明。

テレワークなどで体を動かす機会が減っても、意識的に運動に取り組むのが大切だと指摘しています。

運動の効果については、従来、さまざまな研究で明らかにされてきました。

今回、米国コロンビア大学などの研究グループが調べたのは、余暇に行う早足でのウォーキングやランニングといった中程度から激しい運動の量と脳の健康との関連性です。

動脈硬化症の調査のために米国で行われた追跡研究から、およそ1600人のデータを分析しました。

参加者は25年にわたって5回の身体検査を受け、研究開始時とその後さらに2回、中程度以上の運動を毎週どれくらい行っているかを報告していました。

各報告時点で、参加者の運動量を「ゼロ」「低」「中」「高」の4グループに分けています。

また、脳については、研究の終わりにMRI検査を行って、脳の健全性や神経細胞の集まっている「灰白質」、神経細胞から伸びる神経線維の集まる「白質」の大きさ、病変の有無などを調べました。

1時間15分以上の運動が重要

結果としてわかったのが、年を重ねて中程度以上の運動に積極的に取り組むほど、脳が健康に保たれるということです。

運動量がゼロだったグループは、多かったグループに比べて、脳に病変が見られる確率が平均して47%高くなったのです。

さらに、運動量が多かったグループは、ゼロだったグループに比べて、脳の白質がより健全になっているとわかりました。

これは、年齢や性別、ライフスタイルなどの要素を考慮して分析した結果です。

2時間半以上運動すると

今回の研究は、余暇に行う運動のみを対象としたものでしたが、中程度以上の運動を少なくとも週に1時間15分以上行うことが、その後の脳の健康に重要と予想しています。

研究グループは「特に2時間半以上行うと、脳の病気になりにくいようだ」と指摘。

そのうえで、脳の病変は微小血管の炎症や損傷が原因かもしれないと示した研究もあることから、運動が微小血管によい影響を与えている可能性もありそうだと述べています。

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