ワイヤレスイヤホンの音質が有線に勝てない一番の理由

世の中には、優れたBluetoothヘッドフォンがいくつも出回っています。

AirPods Pro、Sony WF-1000XM4、Jabra Elite Active 75tはイヤフォン市場を席巻しており、Sony WH-1000XM4やBose Noise Cancelling Headphones 700はオーバーイヤータイプの中でも特に優れています。

しかし、これらのヘッドフォンは、さまざまな状況で高度な音質を提供できるものの、有線のヘッドフォンほど音質は良くありません。その理由を以下にご説明します。

ストリーミング・サービスは最近、オーディオ品質を向上させました。

この1年でApple Music、Amazon Music、Spotify(近日公開予定)など他のサービスも同様に高ビットレートのロスレス・サービスを提供しており、どれもこれまでと同じ料金で利用できます。

オーディオ品質とは?

こういうバズワードを聞いてもピンとこない人のために、もう少し詳しくご説明します。

デジタル音楽は、他のデジタル製品と同様に、デジタル情報(1と0)で構成されています。

1つのファイルに収めることができる情報量が多ければ多いほど、オーディオ品質は向上します。

できるだけ多くの情報を得て、その曲の魅力を目いっぱい味わえたら理想的です。

しかし、情報は容量を占有します。ファイルの情報が多ければ多いほど、そのファイルが占める容量は大きくなり、ストリーミングの負荷も大きくなります。

この問題を解決するために、ストリーミング・サービスはファイルを圧縮したり、情報を削除したりしています。

十分な情報を削除してファイルサイズを小さくしつつ、多くの人が楽曲の質の低下に気づかない程度の情報を残すという戦略的です。

これにはビットレートが関係しています。

ビットレートとは、あるファイルで転送できるデータ量のことです。

ファイルのビットレートが高ければ、より多くの情報を転送することができ、多くの場合、品質が向上します。

ビットレートが低ければ、転送量が少なくなり、品質が低下します。

ロスレス・ストリーミングでは、この圧縮をほとんど行わず、オリジナルの録音素材に限りなく近い状態で聴くことができます。

ワイヤレスヘッドフォンが有線ヘッドフォンに勝てない理由

Bluetoothは、処理できるビットレートに限界があります。

たとえ、Apple Musicなどのストリーミング・サービスをロスレスで再生するように設定しても、それらのファイルはそのBluetoothデバイスで可能な範囲で圧縮されてしまうため、ロスレスにはなりません。

しかし、楽曲の音質が悪くなるわけではなく、むしろ逆です。

例えばApple Musicでは、Bluetoothヘッドフォンで音楽を再生する際にAAC Bluetoothコーデックを使用しており、そのビットレートは256kbpsです。

Spotifyの最大ビットレートは320 kbpsです。こういうビットレートなら、Bluetoothヘッドフォンでも高音質になります。

ソニーの主力製品であるWF-1000XM4でさえ、最大ビットレートは990 kbpsです。

これは従来のBluetoothオーディオの約3倍のビットレートですが、ロスレスにはまだ足りません。

一方、有線のヘッドフォンには、この圧縮の問題がありません。

音源となるデバイスからの信号をフルに処理できますが、場合によっては、音源となるデバイスの方がヘッドフォンを扱えないこともあります。

ヘッドフォンによっては、その良さを十分に引き出すために、さらにパワーが必要なものもあります。

そこで、ファイルの品質とヘッドフォンの品質を両方サポートするために、DACのようなユニットが必要になります。

例えば、Apple Musicで最高ビットレートのロスレスを楽しむには、どんな有線ヘッドフォンを使っていてもDACが必要です。

とはいえ、有線ヘッドフォンもピンからキリまである

公平を期して言えば、世の中にはさまざまな有線ヘッドフォンがあります。

有線だからといって、AirPodsより音質が良いとは限りません。

ワイヤレスのイヤフォンやヘッドフォンの多くは、素晴らしいサウンドにするテクノロジーを搭載しています。

そういう機能がない安価な有線ヘッドフォンは、ストリーミング・サービスが送信するロスレス信号を取り込めても、圧縮されたフォーマットではAirPodsのほうがはるかに高音質になる可能性が高くなります。

ビットレートだけでなく、ヘッドフォンがどのように音を作るかも重要です。

いつの日か、ワイヤレスの技術でロスレス信号を直接耳に届けられるようになるかもしれません。

しかし、今のところ、その技術は有線のヘッドフォンに限られています。

ネットの声

「そもそもMP3やAACで音質が劣化(高音、低音をカット)している上に、さらにBluetoothを通していますからね。
最近、久しぶりにCDプレーヤーを引っ張り出してきて、有線のヘッドホンで聴いたら、あまりの音の良さに感動して、「そういえば昔はこんな感じだったなぁ…」と、懐かしさも覚えた。
でも、今の便利さ、手軽さを手放せるかというとそれは無理だし、昔のようにCDMDコンポを置いて大音量で聴けるような時代でも無い。
せめて、WAVファイルのまま無劣化で録音しても余裕のあるネットワークプレーヤーができればなぁ。」

「自分が聞く分には利便性重視でワイヤレス。てか音質十分だし。WiFi環境でのpcではコードつないだり、色々。
でも、新しめカフェでの重低音効いた音楽流れてると、凄くいいな?思う。状況次第といってしまえばそれまでかもだけど。」

「ワイヤレスの音質はかなり上がってきたけど有線と同列で比べてもしょうがないでしょう。
使い勝手の良さは断然ワイヤレスだしそれを使う場所、通勤通学で聞いている時に正直細かな音質なんて気にしてられない。歩いてるだけで自身がノイズ発生しておるようなものでしょ。
有線にしたって最高の音質で聞くためには静かなところでじーっとして聞いてないと周囲の雑音入ってくるし動いていたらタッチノイズだって気になる。
使う用途でその持っているパフォーマンスの良さが変わってくるんだからそこを加味して対比することことの方が重要ではないですかね。」



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