F1ウィリアムズがついに身売り!?古豪チームに何が起こった?
George Russell (GBR) Williams Racing FW42. Formula One Testing, Day 1, Tuesday 26th February 2019. Barcelona, Spain.

かつてはトップチームとしてF1を席巻した古豪・ウィリアムズが身売りへ…その要因とは

F1の古豪チーム、ウィリアムズが身売りする見通しとなりました。

チームの株式を売却へ

5月29日にチームのタイトルスポンサーを務めていた携帯電話事業会社「ロキット」との契約を終了すると発表。

新型コロナウイルス禍で活動資金が足りないことからこのままでは経営破綻する恐れもあり、チームの株式を売却する決断に至ったようです。

チーム側は「正式な売却プロセスの開始を発表する」と公表。

「検討されている選択肢としては、事業のための新たな資本調達、(持ち株会社)WGPHの少数株主持ち分の売却、もしくは会社全体の売却の可能性を含む、WGPHの過半数の株式売却」

との声明を出しました。

F1の古豪…ホンダ・トヨタとも

かつてはトップチームとしてF1を席巻したウィリアムズ。

コンストラクターズ(製造者)タイトル獲得は計9回。

アラン・ジョーンズ、ケケ・ロズベルグ、ネルソン・ピケ、ナイジェル・マンセル、アラン・プロスト、デーモン・ヒル、ジャック・ビルヌーブと7人のワールドチャンピオンを輩出したのです。

また、日本メーカーのホンダ、トヨタのエンジンでF1を戦った唯一のチームでもあります。

地に落ちた一因として世代交代の失敗が挙げられます。

車いすの闘将として知られるフランク・ウィリアムズ代表がカリスマ的存在としてチームをけん引してきましたが、高齢を理由に2013年にチームの下駄を娘のクレア副代表に預けたのです。

Claire Williams (GBR) Williams Racing Deputy Team Principal in the FIA Press Conference.
Formula One Testing, Day 2, Thursday 27th February 2020. Barcelona, Spain.

そのあたりから、暗雲が垂れ込めていきました。

チームの共同創設者で技術開発部門のトップだったパトリック・ヘッド氏が11年に経営から退いた影響も大きいでしょう。

衰退の道へ

大口のスポンサーを次々と失い、有能な技術者もチームを離れていきました。

その結果、自転車操業状態となり、昨季は部品の品質低下や調達遅延で四苦八苦。

2015年には製造者部門33位を獲得したのを最後に低迷の一途をたどります。

18、19年と2年連続で最下位の部門10位に甘んじたのです。

過去に名門と呼ばれた独立系チームのブラバム、ロータス、ティレルも身売り後に姿を消しました。

マクラーレンは数度の経営陣変更で生き残ってはいるものの、自動車メーカーになったフェラーリを除けば、1960年代から同族で経営を続けているのはウィリアムズしかありません。

7月にずれる公算が大きいシーズン開幕戦には「ロキット」のスポンサー名を外したマシンで臨む予定。

しかし、活動がどこまで持ちこたえられるかは身売り交渉次第です。

身売りすれば、チーム名が変更される可能性もあり、再建に失敗すれば、チーム自体が消滅する恐れもあります。

仮にウィリアムズが撤退するとF1参戦チームは史上最低の「9」に…。

「パンテーラチームアジア」など新規参戦に名乗りを上げているチームもですのですが、最悪の展開を迎えつつあるといっていいでしょう。

ネットの反応

「6輪車のティレル、ファンカーのブラバム、元祖アクティブサスのロータスなどタイトルを取ったことがあるチームでも撤退・売却されている。そして、かつてセナに無給でもいいから乗りたいとまで言わしめたウィリアムズ。チャンピオンを容赦なく切り捨てたことでニューウェイの怒りを買い離脱。このことはフランクも後に後悔してたけど。この件がウィリアムズ衰退の第一歩になったことは間違いないだろう。仮にヒルが残留していても、いずれニューウェイはどこかに引き抜かれただろうけど」

「ついにウィリアムズも売りに出されてしまうのか・・・。ホントはトト・ウォルフが継ぐかと思っていたのだが。メルセデスに引き抜かれてしまったのが遠因かも。当のメルセデスは、レーシングポイントの方に力を入れたいようなので、メルセデスの支援はアテにできなさそう。ルノーもあの惨状だし。難しい。。。」

「ランスストロールがいた頃はまだお金入ってきていたと思うが、父のローレンスストロールがフォースインディアを買収してしまい、離脱したから痛いよね。チーム売却の時期がもう少し早かったら、ストロールはフォースインディアではなく、ウィリアムズを買収していたかもしれない。ウィリアムズはニューウェイ離脱後低迷したがBMWと提携し、少し競争力が増したが、BMWエンジンを失い低迷。メルセデスエンジンを得てマッサがいた頃は競争力が増したがまた低迷。メルセデスのBチーム化していた方が長く続いたのかもしれないね。」

衰退期に入っていたとはいえ、常勝マクラーレンホンダに引導を渡したウイリアムズルノーの勇姿が往年のF1ファンにはいまだにまぶしいんですけどね。

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