日本の宝…400cc国産バイクトップ5の結果??

ホンダか、カワサキか。

バイク好きが選んだ「400cc国産バイク」トップ5の結果が興味深い。

長年、幅広い層に人気がある400ccのバイク。

その昔は、いわゆる中免、現在は普通自動二輪免許で乗ることができる最大排気量であることや、扱いやすい車格やパワーなどが、初心者からベテランライダーまで、多くのライダーに支持を受けています。

昔から数多くの名車を生んできたこのジャンルには、今でも魅力的なバイクが数多いのですが、一般ライダーは、特にどんなモデルに魅力を感じているのでしょう。

WEBマーケティングなどを手掛けるNEXERが運営する「日本トレンドリサーチ」では、モーターサイクルグッズの企画・販売を手掛ける「RIDEZ」と共同で、全国の「バイク好き」男女350名を対象にした「好きな400cc(中型)バイク」についてのインターネット・アンケート調査を実施(調査期間2022年7月4日?7月8日)。

その結果から、人気ランキングを発表しました。

ここでは、そのデータを基に、特に人気が高い400cc国産バイクのトップ5を紹介します。

1位:ホンダ・CB400スーパーフォア

89票を獲得し、今回1位を獲得したのが、ホンダ「CB400スーパーフォア」。

1992年に登場した初代以来、400ccクラスを代表するモデルとして、ロングセラーを続けてきた人気バイクです。

ホンダ・CB400スーパーフォア

現行モデルは、最高出力56ps/11000rpmを発揮する399ccの水冷4ストローク4気筒エンジンを搭載。

1気筒あたりの作動バルブ数を回転数に応じて2バルブ/4バルブと切り換える、独自システム「ハイパーVTECレヴォ」の採用で、全域でのパワフルなトルク特性と、巡航走行時での高い燃費性能を実現します。

車体には、鋼管製ダブルクレードル・フレームを採用。リヤツインショックなどの伝統的なネイキッドフォルムが生み出す、クラシカルなスタイルも人気です。

また、これをベースに、フレームマウントのハーフカウル仕様とした「CB400スーパーボルドール」もラインアップ。

1980年代などに活躍した耐久レーサー風フォルムと、高速走行時での高いウインドプロテクション性能などが魅力です。

ホンダ・CB400スーパーボルドール

価格(消費税込み)は、CB400スーパーフォア88万4400円?92万8400円、CB400スーパーボルドールが104万600円?108万4600円。

ちなみに、今回のアンケートでCB400スーパーフォアへ投票したライダーたちは、選んだ理由に「エンジンが4気筒である」ことや、「バイクらしいフォルムで美しい」ことなどを挙げたそうです。

また、「免許取得時に、教習車として乗って思い出深い」などのコメントもありました。

CB400スーパーフォアとスーパーボルドールは、「令和2年排出ガス規制」の適用に伴い、2022年10月までで生産が終了します。

ロングセラーを続け、いまだに人気が高く、しかもクラス唯一の4気筒バイクだっただけに、残念に思っているファンも多いでしょう。

1992年発売の初代CB400スーパーフォア

2位:カワサキ・Z400

2位に入ったのは、66票を獲得したカワサキ「Z400」。

ビンテージ風スタイルのCB400スーパーフォアに対し、こちらは現代的なストリートファイター・スタイルを採用するネイキッドモデルです。

カワサキ・Z400

大きな特徴は、まず、カワサキ製スーパーネイキッドZシリーズに共通する「Sugomi」デザインを採用し、アグレッシブで俊敏なイメージの圧巻スタイルを採用すること。

エンジンには、最高出力48ps/10000rpmを発揮する398cc・水冷4ストローク並列2気筒を搭載。

スムーズな吹け上がりと低回転域の力強いトルクにより、バイク初心者からベテランまで非常に扱いやすいエンジン特性を持ちます。

また、車体には、軽量なトレリスフレームを採用し、φ41mmフロントフォークなどとの組み合わせで、優れた安定性と高い操作性、俊敏なハンドリング性能を実現します。

2022年9月20日には、2023年モデルが発売予定。

新型は、令和2年排出ガス規制に対応させたほか、ボディ色に新色の「メタリックスパークブラック×メタリックマットグラフェンスチールグレー」を採用。

主なスペックに変更はありません。

価格(消費税込み)は70万4000円。

Z400のサイドビュー

ちなみに、今回のアンケートでZ400に投票したライダーたちは、選んだ理由に「安定感があり安心して乗れる」とか、「見た目がスタイリッシュ」などを挙げています。

Z400のシャープなデザインなど、見た目の良さに惹かれるユーザーも多いようです。

3位:ホンダ・CBR400R

3位は、55票を獲得したホンダ「CBR400R」。

ホンダの最高峰スーパースポーツ「CBR1000RR-R」を彷彿とさせるフルカウルの400ccスポーツモデルです。

ホンダ・CBR400R

CBR400Rは、1980年代に一斉を風靡したレーサーレプリカの先駆けで、当時クラス最高の59psを発揮した4気筒エンジン搭載のNC23型CBR400R(1986年~1988年販売)を源流に持ちます。

その伝説を継承しつつ、誰にでも扱いやすい乗り味も両立したのがこのモデルです。

エンジンには、軽量コンパクトな399cc・直列2気筒を採用。最高出力は46ps/9000rpmを発揮。

マスの集中化にも寄与する異型断面ショートマフラーの装備により、ツインエンジン特有のパルス感と歯切れのいい排気サウンドも魅力です。

2022年1月にマイナーチェンジを受けた現行モデルは、フロントフォークを従来の正立タイプから倒立タイプに変更。

路面追従性に優れるショーワ製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)を採用し、上質な乗り心地と優れた運動性能に貢献します。

また、フロントブレーキをダブルディスクとすることで、制動時の安心感も向上。スイングアームの剛性最適化やフロントホイールの軽量化を図るなどで、前後の分担荷重を最適化し、前輪の接地感と旋回性に寄与。

価格(消費税込み)は84万1500円。

CBR400Rのサイドビュー

なお、今回のアンケートでCBR400Rへ投票したライダーたちには、選んだ理由に「スタイルが良く運転していても疲れなく燃費も良い」といった、このモデルの乗り味や燃費性能を挙げた人もいました。

また、「初代CBR400Fが好きで免許を取ってそれ以降、歴代CBRを乗っているから」といった、ホンダの歴史あるCBRシリーズが好きなユーザーからの声もあったそうです。

4位:カワサキ・ニンジャ400

4位に入ったのは、40票を獲得したカワサキ「ニンジャ400」。

今回2位となったZ400を兄弟車に持つ、フルカウルのスポーツモデルです。

カワサキ・ニンジャ400

エンジンには、こちらも最高出力48ps/10000rpmを発揮する398cc・水冷4ストローク並列2気筒を搭載。

167kgという軽量な車体と相まって、自在に操れる楽しさが魅力のモデルです。

また、φ41mmの大径フロントフォークやラジアルタイヤなど、高い動力性能を支える機能も充実。

優れたコントロール性やアップライトなライディングポジションなどにより、ツーリングからスポーツ走行まで幅広いフィールドをカバーします。

ニンジャ400も、Z400と同様、2022年9月20日に2023年モデルが発売予定。

主な変更点は、やはり令和2年排出ガス規制に適合させたことと、新色の採用。

ニューカラーは、スタンダード仕様に「パールブリザードホワイト×メタリックカーボングレー」と「エボニー×メタリックマグネティックダークグレー」を用意。

また、カワサキのレーシングマシンを彷彿とさせるカラーリングを採用したニンジャ400KRTエディションでは、グラフィックを刷新した「ライムグリーン×エボニー」を新採用します。

価格(消費税込み)は75万9000円。

ニンジャ400のサイドビュー

なお、今回のアンケートでニンジャ400へ投票したライダーたちには、「ボディーのデザインがとてもかっこいい」とか、「デザインの美しさが他の追随を許さない」などのコメントがあったそう。

5位:ヤマハ・SR400ファイナルエディション

5位は、27票を獲得したヤマハ「SR400ファイナルエディション」。

昔からのバイクファンにはお馴染み、遂に生産終了となるビッグシングルマシンの最終仕様です。

ヤマハ・SR400ファイナルエディション

1978年に登場した初代モデル以来、43年間も続いたロングセラーモデルがSR400。

クロームメッキ仕上げのフェンダーやクラシカルなムードを醸しだすメーターなどが、ビンテージ感満点のスタイルを演出します。

また、美しい空冷フィン形状を持つ399cc・空冷4ストローク単気筒エンジンは、最高出力24ps/6500rpmを発揮。

豊かなトルクや鼓動感など、ビッグシングルならではの乗り味を体感できることが魅力です。

そのファイナルエディションでは、ボディ色に、歴代モデルを彷彿させるグラフィックパターンを採用したシンプルな「ダークグレー」と、親しみやすく温もりを感じさせる「ブルー」の2色を設定。

サイドカバーの「SR」エンブレムには、ダークグレーはシンプルに、ブルーではファイナルエディションであることを主張する個性的グラフィックをあしらっています。

価格(消費税込み)は60万5000円。

SR400ファイナルエディションのサイドカバー

なお、今回のアンケートでSR400ファイナルエディションへ投票したライダーたちには、「単気筒ビックシングルで、エンジンの鼓動を感じる」など、やはり個性的な乗り味からこのバイクを選んだ人もいたようです。

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