
太平洋戦争時 命を救い続け、最後まで生き抜いた者たちを描く人間ドラマ
「雪風 YUKIKAZE」
2025年8月15日より劇場公開される、竹野内豊主演の映画「雪風 YUKIKAZE」の第一弾ポスターが公開された。
目次
ポスタービジュアルは3種類
「たった80年前、海は戦場でした。」
「生きて帰る。生きて還す。」
「必ず、この海から救い出す。」と、それぞれのコピーが描き出されている。
本作が、命を救い続け、最後まで生き抜いた姿を描く人間ドラマであること、そこには揺るぎない信念を持ち続けたリーダーとその仲間たちがいたことを、ビジュアルとともに表現している。
主題歌の発表も
主題歌は、シンガーソングライターのUruが書き下ろした「手紙」となることも発表された。
Uruは「遠い昔を生き現代の私たちに時代を繋いでくださった方々への感謝や、
自分の家族や経験に想いを重ねながら作った楽曲」であり、
「何気ない日々をより大切に大切に生きようと思わせてくれたこの作品に、
寄り添うことのできる曲になってくれたら嬉しい」とコメントを寄せている。
「手紙」が使用された特報映像も公開された。
史実に基づいたフィクション
「雪風 YUKIKAZE」は、太平洋戦争の渦中から戦後、さらに現代へとつながる激動の時代を背景に、懸命に生き抜いた人々の姿とその運命を、史実に基づいたフィクションとして壮大なスケールで描いた作品。
タイトルとなっている「雪風」とは、太平洋戦争中に実在した一隻の駆逐艦(くちくかん)の名前で、太平洋戦争で主力だった甲型駆逐艦38隻のうち、激戦を生き抜いてほぼ無傷で終戦を迎えたのは「雪風」ただ一隻だった。
敵の攻撃で海に投げ出された他艦の兵士たちを、時には敵味方に関係なく救い続けた「雪風」は、戦後は復員船として航海を繰り返し、外地に取り残された約13,000名を日本に送り返した。
主演の竹野内豊のほか、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、田中麗奈、中井貴一らが出演している。
奇跡の駆逐艦
太平洋戦争(大東亜戦争)当時の主力駆逐艦であった甲型駆逐艦(陽炎型駆逐艦、夕雲型駆逐艦)38隻の中で、雪風は唯一終戦まで生き残った艦である。
日本海軍の駆逐艦は激戦地に投入され非常に損耗率が高かったが、雪風は第16駆逐隊や第17駆逐隊の姉妹艦(初風、天津風、時津風、浦風、磯風、浜風、谷風)、第27駆逐隊の時雨等と共にスラバヤ沖海戦から坊ノ岬沖海戦(戦艦大和特攻)まで16回以上の主要な作戦に参加した。
その中でも雪風は戦果を上げつつ一度も大きな損傷を受ける事なく終戦を迎え奇跡の駆逐艦と呼ばれた。
戦中より雪風のその幸運ぶりは広く知られ、呉の雪風、佐世保の時雨と謳われた。
終戦後、雪風は日本海軍解体に伴い除籍後中華民国に賠償艦として引き渡され丹陽と改名、同国海軍の主力艦として活躍した。
台湾において1971年(昭和46年) 12月に解体されたとされるがはっきりとした解体年は不明。