ユーミンが72歳で72公演!?今秋から全国ツアー開催へ

「SURF&SNOW in Naeba」初日公演

松任谷由実(71)が今秋、歌声合成の最先端技術を駆使した通算40作目のアルバム(タイトル未定)をリリースし、同作を引っ提げた全72公演の全国ツアーを開催することが決定した。

72歳で72本開催したい

2月6日は、新潟県湯沢町の苗場プリンスホテルで45回目となる冬恒例リゾートライブ「SURF&SNOW in Naeba」の初日公演を開催し、ピアノを弾きながらのパフォーマンスをふんだんに取り入れたステージで全24曲を披露した。

還暦を迎えるタイミングで、音楽監督を務める武部聡志さんから「70歳で70ステージをやれたらかっこいいからやりましょう」と提案されていたユーミン。

昨年、古希を迎え、同時進行で制作に取り組んできた新作アルバムのリリース時期が決定したことから、ツアー開催にあたっては「今回は72歳で全国を回ることになるし、72本開催したい!」と自ら願い出たのだった。

デビューも1972年

「そんなことができるのかなって半信半疑だったけど、(70歳が)近くなったら『いけちゃうな』って思った。せっかくなら開催するときが72歳、年女なので72歳にすればいいなと」。

デビュー曲「返事はいらない」のリリースも1972年だっただけに、「72」という数字との縁も深い。

「そんなことを考える71歳はなかなかいないのでは?」

と記者に水を向けられたユーミンは

「そうですよね。『小さな努力の積み重ねだけがとんでもないところに連れて行ってくれる by イチロー』」

と野球界のレジェンドの名言を一部引用しながらニッコリ笑った。

飽くなき探求心でユーミンが鋭意制作中の約5年ぶりとなるアルバムでは、自身の永遠のテーマである「時間とは何か?」に真正面から向き合うためにオリジナルの最先端技術「クロノ レコーディング システム」を導入した。

AI(人工知能)に学習させた荒井由実時代の声と、現在の松任谷由実の声を合成し、まるで過去と現在のユーミンが同じ空間で歌うような、新次元の音楽体験をリスナーに届けられる。

「新しいチャレンジですね。AIと生身とのハイブリッドなアルバムになるはずです。曲も全部はそろっていないし、まだどんなものになるか分からないですけど、逆に人間だっていうことを自覚するし、それを感じ取ってもらえるものになるんじゃないかと思っています」

時間を越えてユーミンが紡ぐ新たな物語が、72公演のステージでどう表現されていくのか注目だ。

ピアノの前で泣きっぱなし

45回目の苗場公演のテーマは「ピアノガール」。

シンガー・ソングライターの原点に立ち返り、苗場ライブでは13年ぶりにピアノを弾きながらのパフォーマンスを取り入れた。

「ひこうき雲」「翳(かげ)りゆく部屋」などの代表曲をはじめ、「時のないホテル」では、コーラスの女性と鍵盤を奪い合うような息ぴったりの連弾を披露した。

ユーミンは「こうやってピアノの前に座って歌っていると、どうしてもデビューのころを思い出しちゃう。デビューコンサート、その昔ありました。ピアノの前に座った途端、ずっと泣きっぱなしで1曲も歌えなかったという苦い思い出があります」と述懐。

続けて「あのころはレパートリーが少なかったので同じ曲を何度もやる。指が覚えちゃって染み付いていて、今回転調したりすると混乱して(くせを)忘れるのが大変でした。忘れたくないものを忘れるくせに、忘れたいものを忘れられないのが長い月日の正体なのかもしれません」としみじみと語った。

ネットの声

「ユーミン大好きです。一度でいいからコンサートに参加したいと思っていました。しかも今偶然Valentine`sラジオを聴いていたらこのニュース。これからも元気にご活躍されて欲しいです。」

「毎回ツアー参戦!40年前から笑
今は、私の影響でファンになった息子2人を引き連れて楽しんでます。
秋が待ち遠しです。このニュースで元気が出ました。
由実さんも体に気をつけて苗場乗り切って下さい。」

「10年も苗場に通ったのに今年はチケット取れなかったので涙です。今年の苗場はピアノもユーミンが弾くって。行きたかったなあ。ファンクラブも入っているのに。すごーく悔しい!」

「60代になってから声の衰えが顕著になって心配しています。高音が出なくなってハイトーンの曲は苦しそう…今のユーミンを見せるのか昔のユーミンを見せるのか注目しています。」

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