クジラがトドを丸呑みにした決定的瞬間が届きました。地元の野生動物カメラマンがその瞬間を捉えたのです。

クジラには歯がない!?

それは、米カリフォルニア州のモントレー湾で起きました。

クジラがトドを「丸飲み」にした決定的瞬間を、地元の野生動物カメラマンがとらえたのです

カメラマンで、海洋学者でもあるチェイス・デッカーさん(27)。

7月22日、ホエール・ウォッチングのために船で沖に出ていました。デッカーさんはBBCのラジオ番組の取材にこう答えています。

「3頭のザトウクジラと、200頭くらいのトドしかいなく、そんなに大きな群れではありませんでした」

ザトウクジラとトドは海面でイワシの群れを食べていたのですが、1頭のザトウクジラは予想よりも少し大きなものを口に入れてしまったのです。

デッカーさんは続けます。

「食事の様子を眺めていたら、この一生に一度の出来事が起きた。まだ自分の目が信じられません」

デッカーさんは、トドがこの後、ザトウクジラの口の中から泳いで出て行ったと

「100%の確信がある」

と言っています。

というのも、ザトウクジラには歯がなく、「ひげ」と呼ばれる板状の器官で食べ物をこして食べているのです

そのためトドのような生物は食べ物にはならないのです。

デッカーさんによると、クジラが食べ物を取り込む時間は通常で5秒未満ということです。

しかし、この時ザトウクジラは15秒以上かけて口を開けたままゆっくりと海中に潜っていったので、トドが泳いで逃げ出す余裕は十分にあったというのです。

「クジラはトドを口に入れたまま口を閉じなかったから、トドもけがはしていないはず。とても怖かっただろうけど、傷は負っていないことは確かです」

「クジラやトド、イルカ、サメといった海の捕食動物は、同じ魚の群れを一緒に狩るように進化してきました。」

と、デッカーさんは説明しています。。

普通だと、クジラの口の中に入るのはプランクトンや小魚ばかりで、捕食動物が飲まれるのはとてもまれな事例ではないかと指摘しています。

デッカーさんは、これからザトウクジラと泳ぎたいという人たちとトンガに向かうということですが、人間がザトウクジラに飲み込まれる危険性はないと話しています。

「私たちが泳ぐのはクジラの子育ての場所で、そこでは食事はしません。ほとんど口を開けることもないでしょう」

クジラと一緒に泳ぐ時、クジラが自分より深いところにいれば危険はないということです。それでも、頭上で起きていることには注意を払う必要があります。

「去年は何度か、クジラが泳いでいる私たちの上にジャンプしそうになったことがあります。私たちが水中にいる中、とても近いところで跳びあがった。とても怖かった」

と、デッカーさんは話しています。

「でも、ヨナのような体験をしそうになったことはありません」

(編注:ヨナとは、キリスト教の旧約聖書の登場人物で、神の言いつけに背いた結果、巨大な魚に飲まれてしまう)

クジラのエサは主にプランクトン

クジラに飲み込まれる話だと思い出されるのが「ピノキオ」のゼペットじいさんです。

そもそも、クジラには歯が無いのは有名で飲み込んでしまうだけなんです。トドとか他に人間なんかを仮に飲み込もうとしても異物と判断されてはき出されてしまうのは必至です。

今回のトドの件も即座にはき出されたでしょうね。

もっとも、ゼペットじいさんはクジラのお腹の中で悠々自適に生活してましたけど…。

飲み込んだザトウクジラも災難だったのかも

ザトウクジラの大きさは?

クジラの種類の中で、ザトウクジラは中型に属します。標準的な個体では体長が11メートルから14メートル。しかし、中には19メートルといった大型種のクジラに匹敵する個体になることもあるそうです。


体重は30トンから大きいものでは40トンになるということですからすごいですね。

ザトウクジラというのは和名で、「座頭市」の座頭から来ています。背中のコブが「琵琶を担いだ座頭」に似ているということから名付けられたそうですよ

見た目は不格好なクジラですが、「歌を歌う(ハミングする)」クジラとしても有名です。日本でもザトウクジラは、 沖縄、鹿児島県の奄美大島、南西諸島、小笠原諸島が繁殖地となっているので、ホエールウォッチングの対象となっています。

ネットの反応

「写真を見たときはショックだったけど、記事を読んでいて間違いだったことにホッとした。クジラもトドもお互いに驚いたのでは?100%の確信でトドが無事でありますように。」

「トドの叫んでいるような姿が決定的な瞬間を演出しているね。」

「さすがにトドを飲み込めるような仕組みになってないでしょうからねぇ。吐き出す、あるいは出ていくのを待つでしょう。
クジラも知能が高いですから。人間が飲み込まれたら息が持たないから大変でしょうけど…」

ゼペットじいさんよく生きてたな…。

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