スマホとかビールとか…夜行バスで勘弁してほしいこと

スマホにビールやめてくれ!! 夜行バスで勘弁してほしいこと5選

便利で快適な夜行バス。少し時間はかかるけどぐっすり眠れる夜行バスの旅もたまにはいいものです。

しかし!!

困ったことに乗客間でさまざまなトラブルが起きることも。

後ろの席のひとがアルコールをたくさん飲んで臭い、寝ているのにスマホのディスプレイが煌々と照って眩しいなど、夜行バスについてまわる迷惑行為をご紹介します。

運転士目線で!

乗客が感じるさまざまな行為はそれこそ十人十色なので、挙げればきりがありません。

そこで今回は運転士目線でのやめて欲しい行為や、昔はなかった今どきのあるある事件を現役の高速バス運転手に聞きました。

話を聞いた運転士は夜行だけを乗務しているわけではないので、昼行便にかかわることも含まれるのですが、乗客としては気が付かない「高速バスあるある」としても参考にしてください。

せめて案内放送中は…

運転士は発車後に案内放送をすることがあるのですが、この時はできれば黙って聞いてほしいとのこと。

自動放送による案内のほかに、高速バスの場合は当日の天候や道路状況によりタイムリーな情報を案内することがあるからです。

こればかりは定型のフォーマットはないので、運転しながら文章を組み立てて放送をしています。

特に運転席後ろの席(一般的には1番CD席あたり)でお仲間内でおしゃべりをされると、どうしてもその声が耳から入ってしまい集中できなくなるので、できればやめて欲しいとのこと。

もちろん運転しているだけの時はプロなので運転だけに集中でき、まったく問題はないのでまわりの迷惑にならない程度に楽しくおしゃべりしながら高速バスの旅を楽しんでほしいとのことです。

飲み物は慎重に…

長時間乗車になりやすい高速バスでは飲み物は欠かせません。

事前に購入することもあれば、降車休憩中に手に入れることもあるでしょう。

もちろん飲み物を飲んで構わないのですが、こぼすのは勘弁してほしいのが運転士の本音のようです。

降車後の清掃作業で床ならば拭けば何とかなるものの、シートであればこぼした量によっては厄介なことになります。

飲む際にはちょっとした揺れでも突然だとこぼしてしまいがちなので、バスでの飲み物はあわてず騒がずゆっくり楽しんでほしいとのこと。

お酒は残さないで!

お酒は事業者によっては現在のところ世情を反映して「ご遠慮」のお願いがなされています。

これは車内でお酒が飲める場合の話です。

飲めるのであれば寝酒に、あるいは夜行バスの楽しみとして飲んで構わないのですが、これは前述の「こぼさないで!」に加えて「お酒は残さないで!」です。

飲み残しは倒れるとこぼれることになるのですが、そうならなかった場合は最終的に運転士が中身を処分することになります。

ビールやチューハイがまだ残っている缶を運転士が手に持って車庫をウロウロしている姿を想像していただきたいところ。

笑い事では済まされない地獄絵図になったことが実際にあるそうです。

空ならばゴミ袋に他のゴミやペットボトルとともに入れて降車すればよいのですが、運転士が中身の入ったアルコール飲料を持ってバスから降りてきたら大騒ぎになるのです。

実話なので、「お酒はできれば飲み切っていただくか、缶は持って降車していただきたい」とのことです。

ニオイの強い食べ物

お次は食べ物。

やはりニオイの強い食べ物は考えてほしいとのこと。

さすがに豚まんをバス車内に持ち込んで食べる人はないでしょうが、いくら換気をしているとはいえ、高速バスの多くは固定窓で密室なので「お弁当やおつまみ、おやつはニオイのことを考慮して乗車いただければありがたいです」とのことです。

私の座席はどこ?

最後はIT化が当たり前になった昨今の「あるある事件」。

乗車券を窓口やコンビニで購入して紙の乗車券を持って乗車することよりも、スマホでネット決済してQRコードで乗車する人が多くなってきました。

事業者によって改札方法は異なるのですが、夜行バスの場合は運転士が降車して乗車券の確認やQRコードを読み取って改札をします。

この時によく起こる事件とは…。

QRコードで乗車した乗客から「自分の座席が分からない」という申し出が結構あるそうです。

最近は予約時に空席表から好きな座席を指定して購入可能な事業者が多いのですが、それを忘れてQRコードだけを提示して乗車して安心しきってしまっているようです。

もちろん、QRコードを表示しているスマホの画面をスクロールするとちゃんと座席番号が書かれているのですが、とにかく乗車することだけに集中して座席番号が分からなくなってしまっている乗客がちらほら。

完全ペーパーレスを実施している事業者の場合は、運転士は読み取り端末を持って降車しています。

ところが改札済みを表示するタブレット端末は運転席にあるのでその場では分からないのです。

バス車内に入って初めて自分の座るべき座席が分からないことに気が付き、運転士に聞くためにまた降りてくると、トップドア車なので次の乗客が乗れません。

運転士は座席が分からない乗客のスマホをスクロールさせて座席番号を確認させるのですが、その時にはすでにQRコードを表示している予約画面は閉じられていることが多いのです。

取運転手は「お客様が分かりにくい表示をしている事業者側に設計の問題がある」と嘆くのですが、いずれにせよ改札や発車が遅れる要因になります。

「乗車前にQRコードを表示して準備しておいていただくのは本当にありがたいのですが、できればその時に座席番号も確認しておいていただければありがたいです」とのことです。

ネットの声

「マナーや気遣いの問題は置いておいて、リクライニングシートの前提としてですが。
バスに限らず新幹線や飛行機でもリクライニングが倒れる全開の位置まで倒してもそれは正当に認められている事です、後席の人がそれに対して文句は言えないのです。
以前新幹線でリクライニングによる前後の席の客同士のトラブルに車掌さんが対応する様子を近くで目撃しましたが車掌さんはリクライニングは倒れる所まで倒しても良いものなのだと後席の客に説明していました、前席の客に対して後席に配慮してリクライニングを戻せとは一切言わなかったです。
全開で倒す事がいけない事ならそもそもシートがそこまで倒れる構造になっていないはずです。
だからと言って後席に配慮せずに声もかけずいきなりドカンと倒すのはマナーに反する事だと思いますけど…」

「もう何年も前ですが大阪から博多への格安夜行バスで、車内で喫煙するわ休憩のパーキングでは「何でトイレに近い場所に停めないんだ」と運転手にイチャモンつけたりするとんでもない客と一緒になりました。運転手も喫煙を注意しませんでしし、運賃が安い夜行バスはそれなりに客層も乗務員の意識も低い事を覚悟すべきと思い、それからはJRバスや私鉄系バス会社など正規の夜行バス以外は使わないようにしています。」

「夜行バスはある意味で座席ガチャです。
4列は歳なので選ばないので3列独立を前提にすると、まず後ろに客がいなければ当たりです。シートを目一杯倒してある程度は快適に寝ることが出来ます。(とはいってもなかなか寝られないですが)
次というか重要なのが前と斜め前、横あたりの周囲の客ですね。いなければラッキーですが、いる場合で消灯した後もスマホや携帯ゲーム機をずっといじっている人がいるとその灯りが意外と気になります。夜行バスだと飲食は仕方ないが臭いのきつい物や酒は勘弁して欲しいです。あとはトイレに近い席も案外動線上に位置するので気になるかな。」



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