不知火判事の比類なき被告人質問 矢樹 純 (著) 双葉社 (2025/12/10) 858円

フリーライターの湯川和花は殺人事件のルポを書くために裁判を傍聴する。

30代無職の娘がシングルマザーの母親を絞殺。

娘は犯行を認めて結審すると思われたが、衝撃的な逆転劇を目の当たりにする。

左陪席の不知火裁判官が最後の質問で、被告本人しか知りえない事実を指摘して公判を振り出しに戻してしまう。

隠された真相を白日のもとにさらす不知火判事の質問は「他に類を見ない質問」と法曹関係者の間で囁かれていた。

著者について
1976年、青森県生まれ。2012年、『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。
19年に上梓した短編集『夫の骨』が注目を集め、20年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。その他の著書に『マザー・マーダー』『血腐れ』『撮ってはいけない家』『彼女たちの牙と舌』などがある。

「不知火春希裁判官が、法廷での被告人質問から、事件の真相を明らかにしていく法廷ミステリーの連作5編。
それぞれ、伏線回収や意外な真相が用意されたよく練られたミステリーで、50頁程度ながらも読み応えのあるしっかりとした出来映えでした。
しかし、この不知火判事は、被告人質問と捜査資料、そして被告人の些細な言動からだけで、ごく短時間で隠された真相に辿り着くという、かなりの切れ味鋭い名探偵でした。」


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