星を掬う 町田そのこ (著) 中央公論新社 (2024/9/19) 836円

手に掬い取れるものが、星のようにうつくしく輝きを放つものであればいい。

そのひとつに、わたしとの記憶もあったら、嬉しいな。

千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、かつて自分を捨てた母・聖子がいた。

他の同居人は、家事を完璧に担う彩子と、聖子を理想の「母」と呼び慕う恵真。

「普通」の家族関係を築けなかった者たちの奇妙な共同生活は、途中、うまくいきかけたものの、聖子の病で終わりを告げ――。

すれ違う母と娘の感動長篇。

〈解説〉夏目浩光

著者について
町田そのこ
一九八〇年生まれ。福岡県在住。
「カメルーンの青い魚」で第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。二〇一七年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。『52ヘルツのクジラたち』で二〇二一年本屋大賞を受賞。近著に『星を掬う』(中央公論新社)、『あなたはここにいなくとも』(新潮社)、『夜明けのはざま』(ポプラ社)などがある。

「本の中の登場人物が、まさしく生身で語り動く様は映像を観るかの如くです。人間のその時々の感情が文字の上に溢れ出るのが、そのまま自分に同化されてしまい一気に読ませられる1冊です。親と子は、人と人なのだから…」

「母と自分との関係を考えながら読みました。母との思い出を一つ一つ思い出して、自分の娘のことを思い出しました。」

「その人物の行動だけを見たら私には理解できない。
でも人それぞれにはその行動をとる理由があって、それを知るたびに胸が締め付けられ、同時にその人物が愛おしくなる。
最後には涙が溢れて溢れて止まらなかった。
だけど読み終えた後は心が洗い流されたようなそうな世界が少し明るく見えるようなそんな作品。」


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