死んだら無になる 西村亨 (著) 筑摩書房 (2025/10/16) 1,980円

悟るか死ぬか、それが問題だ

第39回太宰治賞受賞『自分以外全員他人』

「本の雑誌年間ベストテン」第3位

『孤独への道は愛で敷き詰められている』に続く<柳田譲>サーガ三作目!

報われぬ中年男性の魂の彷徨を描く。

恋愛に絶望し、仕事にも倦み、家族はいよいよ疎ましく、ささやかなセルフケアも世間が容赦なく水を差してくる――。

すべての苦しみから逃れて「無」になることを求め赴いた怪しげな座禅道場で柳田譲が見たものは!?

生きれば生きるほど、自分は人生に不向きであることを思い知った。

人が当たり前にできることが、どうやら自分にはどうしてもできないらしい。

四十を目前に控えた今、そのことにようやくはっきりと気付いた私は、これを機にいろいろなことを諦めることにした。

やりがいのある仕事も、夢中になれる趣味も、誰かと一緒に生きることも。

そうして小さな喜びで満足できるよう幸せのハードルを下げることでなんとか生きのびようとしていた。(本文より)

著者について
西村 亨(にしむら・りょう)

1977年鹿児島県生まれ。東京都在住。鹿児島県立鹿児島水産高等学校卒業。2023年、「自分以外全員他人」で第39回太宰治賞受賞。同年、南日本文化賞奨励賞を受賞。2024年、『孤独への道は愛で敷き詰められている』が「本の雑誌年間ベストテン」の第3位に選ばれる。


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