世界の神話伝説図鑑 井辻朱美 (監修), フィリップ・ウィルキンソン (編集), 大山晶 (翻訳) 原書房 (2020/5/2) 4,180円

古代ギリシャからヨーロッパ、アジア、アフリカ、南北アメリカ、オセアニアまで、神話や伝説の起源や、世界の創造、主要な神々やキャラクター、怪物や精霊たち、物語のエッセンスなど120項目をオールカラー、1500点の図版で解説。

宇宙はどのように始まったのか? 創造神の姿、天地と人間の誕生、宇宙の力、精霊たち……。

これらは古代から繰り返し語られ、人々に活力とインスピレーションを与えてきた。

神話はわれわれが持っているもっとも魅力的な、そして究極の物語なのである。

【目次】

序文

● ヨーロッパ
古代ギリシャと古代ローマ
古代ギリシャの創造
宇宙の戦い
オリュムポスの12神
ゼウス
人類の創造
アポロン
ポセイドンと洪水
神話に登場する生き物たち
ディオニュソス
アテナ
アプロディテの恋人
ギリシャの女神たち
冥界
冥界のオルペウス
ヘラクレスの難業
ヘスペリデスの園
テセウスとミノタウロス
ベレロポンとペガソス
ペルセウスの偉業
捨てられた子供たち
オイディプス
トロイア戦争
オデュッセイア
古代ギリシャのアンチヒーロー
古代ギリシャのアンチヒロイン
アルゴナウタイ
ローマの神々
アイネアスとローマの起源
守護神たち
豊穣の神々
パンとシュリンクス
北ヨーロッパ
北欧の起源
北欧神話の宇宙
北欧神話の神々
ロキ
最終戦争
カレワラ
英雄的行為と騎士道
ベーオウルフ
指輪の伝説
大地の神々
西ヨーロッパ
古代ケルトの神話
アルスター神話群
フィン物語群
魔法の世界
マビノギ
アーサー王と騎士たち
聖杯
中央ヨーロッパと東ヨーロッパ
不死身のコシチェイ
魔女の伝説
木と水の神話
愛の神々
火の鳥
スラヴの有力な神々

● 西アジアと中央アジア
西アジア
エヌマ・エリシュ
イナンナ
ギルガメシュ叙事詩
ウガリトの神話
ヒッタイトの神話
偉大なる空の神
運命の神々
中央アジアとアラビア
邪悪なるものとの戦い
ロスタムとソホラーブの伝説
モンゴルの動物神話
戦争の神々
ケサル王の叙事詩
女神アル=ラート

● 南アジアと東アジア
南アジア
ヴェーダの神々
ブラフマーと創世
シヴァ
ヴィシュヌの10のアヴァターラ(化身)
ドゥルガー
ラーマーヤナ
マハーバーラタ
ガンジスの起こり
東アジア
盤古、宇宙を創る
中国の英雄伝説
玉皇大帝の宮廷
天の10の太陽
孫悟空の冒険
日本の創造
スサノオとその子孫
金太郎

● アフリカ
古代エジプト
世界の始まり
死者の書
王の殺害
ナイルの女神
死者の国への旅
西アフリカ
アフリカ人の起源
アナンセ
神話の英雄たち
中央アフリカ
ロンクンド
ムウィンド
賢明な王
東アフリカ
最初の牛
シャーマン
南アフリカ
サン人の神話
フラカニャーナ
南アフリカの民話

● 南北アメリカ
北アメリカ
ナバホ族の出現
先祖
光を盗んだカラス
空への旅
極北の神話
中央アメリカ
ポポル・ヴフ
羽毛に覆われた蛇の神話
アステカの自然神
カリブ人
5つの時代
神々と精霊たち
ゲデ
南アメリカ
インカの始まり
アンデスの空の神々
場所の精霊

● オセアニア
オーストラリア
虹の蛇
原初の姉妹
ルマルマの殺害
ブラム=ブラム=ブルト
ポリネシア
タンガロア
死の始まり
神聖な石

索引
謝辞

「前から欲しかった商品ですがAmazonの方が少しお手頃に入手できるため、購入しました。写真や挿絵に凝っていて、読んでいて全く飽きません。神話について満遍なく概要を知りたい、文章だけでなく視覚でも楽しみたいという方にはオススメです。実際、この商品をきっかけに、それぞれの国の神話を深掘りしていきたいと思っています。」

「皆さんがおっしゃる通り、世界の各地域、或いは国ごとに話がまとめられていて写真も多く、子供に読み聞かせても面白いし大人の教養の本としてもいいと思います。ギリシャ/ローマ神話やエジプト、日本などは1度は聞いたことのある神の名前が出てきますから読んでいても飽きないですが南米地域の神は名前に馴染みがなく長いので読む途中で眠くなってしまうかも。
でも、買って損は全くしません。」

「原著はDorling Kindersley Book の”Myths and Legends” (2008)で、古代ギリシャから始まって、ヨーロッパ全域、西アジアと中央アジア、南アジアと東アジア、アフリカ、南北アメリカ、オセアニアまで、世界中のさまざまな民族の神話・伝説が収載されています。わが国ではこれまであまり知られてはいなかった説話も少なくはなく、この分野の百科事典的な書籍として使うのなら、きわめて有用だと思います。ただし、これだけの広範な内容を紹介するのですから、それぞれの説話に割ける紙数は当然のことながら制限されます。神話・伝説にじっくりとひたる楽しみは、それぞれの地域ごとの書物をお探しになったほうがよろしいでしょう。翻訳はよくこなれていて、読みやすい文章になっています。図版も美麗でそれを眺めるだけでも楽しめます。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事