永遠の別れ エリザベス・キューブラー・ロス (著, 編集), デーヴィッド・ケスラー (著), 上野圭一 (翻訳) 日本教文社 (2007/1/25) 1,925円

悲しみを癒す智恵の書

『死ぬ瞬間』の著者キューブラー・ロスの最後の著作。

“死とその過程”に関する著作、ここに完結。

世界的な死生学の権威が最後に残したメッセージ。

「遺された人にも癒しが必要なのです」。

大切な人を失った時、あなたの深い悲しみをいかに癒せばよいかを具体的に書いています。

「両親が老い、友人たちも病に倒れることがはじまりだした中年期のただ中で、この本をひらくのがはじめはこわくて、暗く、避けたいような気持ちでした。子供や若いものやごはんをつくることなどに逃げたいような。
しかしひとたび入ってしまうと、この本の中には不思議な安らぎがありました。深い深い穴の底についた安堵でした。」(よしもとばななさん「本書に寄せて」)

「愛猫の介護と看取りに際して読みました。愛弟子であるケスラー氏の序文が胸を打ちます。「死亡時刻を心に留めた」という彼は「エリザベスは何となく死なないのではないか」という漠然とした希望から、「いま臨終に立ち会っているのだ」という心境の吐露、そして、いよいよ亡くなった時の感情までを包み隠すことなく書いています。この後の章で【悲嘆】という極めて個人的で、誰とも似ていない個別な体験をする者にとっての重要で大切なポイントを丁寧に紹介していきます。私もまた、喪失や悲嘆のプロではない身近な人に「解かってもらおう」とすることの虚しさを体験し、「この本を読むか、専門の悲嘆ケアを求めた方が良い」という結論に至りました。最後に敬愛する「エリザベス」博士、ありがとう。私も貴女の不在が寂しい。」

「去年、突然父を亡くし、家族が居なくなり、喪失感と孤独感と絶望感に打ちひしがれ、縋る思いで手にした本がこちらでした。この本は私のような者の心に温かく寄り添ってくれて、欲しい言葉や安心させてくれる言葉、言葉に出来ない感情をそのまま文章に表してくれる本です。そして何よりこれはまさに父からのメッセージなのでは、と感じる内容が所々に出て来て、読みながら何度も泣きました。悲しい涙ではなく、嬉し涙。。父がそばに居てくれてる事を実感させてくれるような気持ちになります。著者の本は何冊か読みましたが、これが一番私の心には響きました。愛する人を亡くし、喪失の中にある方に是非読んでいただきたいと心から思います。この本はこの先も幾度となく私の心を安心させてくれる…宝物のような一冊です。あなたの手に渡った瞬間、それは偶然ではなく、必然なんだと思います。。」

「悲嘆のプロセスを知ることで心が救われました。自分の感情の変化は正常なのだとこの本を読んで知り、思い切り哀しむことができました。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事