『化け者心中』で文学賞三冠。新鋭が綴る、エモーショナルな時代小説。
ときは文政、ところは江戸。
武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。
夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。
家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。
私はなぜこの人に求められたのか――。
芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。
女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。
いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。
蝉谷めぐ実さんより『おんなの女房』の直筆色紙をいただきました!ありがとうございます!m(_ _)m#蝉谷めぐ実 #おんなの女房 pic.twitter.com/HIVWAfdA9U
— くまざわ書店錦糸町店 (@kbc_kinshicyo) February 17, 2022
著者について
蝉谷 めぐ実:1992年大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。広告代理店勤務を経て、現在は大学職員。2020年、『化け者心中』で第11回 小説 野性時代 新人賞を受賞し、デビュー。21年、同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。
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