日本のある富豪が発見したという「聖遺物」。
世界的にも貴重なその「聖遺物」を手に入れるため、世界中のカトリックそして正教会は、威信と誇りをかけ「名探偵」を探し始めた。
いったい、なぜ?
それは、「聖遺物争奪」のために行われる、前代未聞の「推理ゲーム」に勝利するため。
アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジル――。
選ばれた強者たちは、全員が全員、論理という武器だけでなく「特殊能力」を所有する超人的な名探偵ばかりだった。
つまり、全員が最強。
しかし勝者は、たったひとりだけ。
つまり、真の名探偵も、たったひとり――。
世界最強の名探偵は、誰だ?
推理大戦/似鳥鶏
聖遺物争奪戦のために世界の名探偵が北海道に集結。前半に各々の持つ特殊能力説明とキャラ紹介、後半に推理合戦と思い切った構図。何度も展開されるのトリックと一筋縄ではいかないキャラ達で純粋に楽しかった。また個々の名探偵の活躍、特にクロックアップのボグダンに期待??#読了 pic.twitter.com/LeenU46HFW
— ERIN (@NeugiERIN) December 4, 2021
「チートな異能を持つ世界各国の名探偵が、ひとところに集って推理合戦を繰り広げる、というあらすじがまず面白い。また、一人ひとりが名探偵の名に恥じない推理力を存分に発揮しており、設定負けしていない。とにかく読んでほしいの一言。」
「前半は各国の超人探偵を紹介する短編でどれも面白かった。特にボグダンの能力は小説にすると読みにくいという難点はあるが、実験的な楽しさがあって最高だった。後半の超人探偵による推理大戦はアベンジャーズ的展開。前半にくらべると後半やオチはやや弱い印象もあるが、これは好みの問題か。ボグダンやマテウスが活躍する続編を読みたい。」
「各探偵の自己紹介代わりの事件解決は探偵ごとの特色も見えて面白かったけど、実際の聖遺物争奪戦はかなりお粗末。そもそも殺人事件が起こった後に、誰が勝者を判定するかなどを全く確認せずに争奪戦を続けるとかホントにコイツラ名探偵か?って首をかしげざるを得ない。」
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