
この学園は呪われている!?
白雪にまみれ赤いロープで手首を結び合った三生徒の死体、男子の制服で死んでいた女子生徒……
良家の子女が集う京都の名門高校で、またまた相次ぐ怪事件に、名探偵まりあの血が再び騒ぐ。
神舞まりあは、自分以外の部員一人だけという零細古生物部を率いる化石オタクのお嬢様。
そして、誰にも認めてもらえない女子高生探偵だ。
これまた誰にも見向きもされない古生物部に、なぜか加入してきた怪しい一年生。
むりやりお嬢様のワトソン役にされ続けてきた男子部員が抱え込んだ黒い秘密。
その上、新たな生徒探偵まで登場。
いかがわしさ倍増の果てに、絶対予測不能の結末が!
ミステリ通をのけぞらせた、これが危なすぎる学園ミステリだ!
麻耶雄嵩『化石少女と七つの冒険』文庫版を戴いた。誰にも認めてもらえない女子高生探偵まりあの前で次々に起こる怪事件。予測不能の危なすぎる学園ミステリ。 pic.twitter.com/axiEZicCwU
— 竹本健治 (@takemootoo) March 3, 2025
著者について
麻耶雄嵩(マヤユタカ)
1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年、『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年、『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。
「青春には二面性があると思う。初恋や友情など何かを獲得する反面、失恋や裏切りなど何かを喪失する。後者も青春の一面だとするならば、本書も紛れもなく青春をテーマとしたミステリといえるだろう。正直に言って、ミステリとしては個々の作品の質にバラツキがある。が、結末に向かい、あるテーマに沿って第一章から周到に組み上げられている構成はお見事。(なので、個々の作品は第〇「話」ではなく、第〇「章」となっているのでしょう)。本書は、青春における喪失感をミステリとして表現することに成功した力作だと思います。」
「まずは素直に前作の化石少女(無印)を読んでからこちらを読むことをおすすめする。頭がシャキっと冴えてるときに読まないと結構混乱するかも。私も十代のときに、自分の認識では、自意識が肥大化し痛々しい言動をしていた経験があるため、かなりクるものがあった。自称腹黒ワトソンさんの献身が痛々し過ぎて鬱勃起と黒歴史フラッシュバックを加速させる。開けちゃいけない系の扉や箱を開くカタルシスってたまらないよね。漫画は好き。でも、ミステリージャンルの小説のカバーでライトノベルっぽい?イラスト化されているのって正直ちょっと苦手。しかし、今回は読んだ後これはこれでかなりアリだなって気がしてる。あと、書店員の方は店頭にあるこの本の帯がまだ残っていたら取り除いて下さい。」
「本作のまりあの推理はレベルアップしており、木更津シリーズを彷彿とさせるような重厚で精緻なロジックや犯人当ても見られます。対する彰も前作の最終話を受けて、まりあの推理をコテンパンにすべく気合が入っています。普通のミステリは、「間違った推理の矛盾を指摘し、探偵が正しい推理を示す」わけですが、化石少女シリーズはその逆、「正しい推理を、間違った推理で言い負かす」わけで、難易度は桁違い。針の穴を通すような論理展開には痺れます。」
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