AI支配でヒトは死ぬ。 養老孟司 (著) ビジネス社 (2021/9/24) 1,540円

システムから外れ、自分の身体で考える

仮想現実、グローバリズム、同一化の圧力…

「令和の常識」は、おかしなことだらけ。

流行に背を向け、地に足をつけて生きる

自足のススメ!

第一章 肥大化するシステムと、崩れ行く世間
第二章 システムを超える「もの」「自然」「身体」「国語」の手触りについて
第三章 「手入れという思想」~「バカの壁を超えるために」
第四章 「不気味なもの」との付き合い方
第五章 「自足」することと、「自立」すること
第六章 「一元化」し得ない世界のなかで
番外編 グローバリズムについて コロナ禍を考えるために

システム化の進んだ現代社会では、「脳」ばかりを肥大化させようとしてきました。
するとどうなるか?
ヒトとしての調子が狂ってきます。
ジレンマを抱えたヒトは最悪の場合、自らモノを考え、動くことを放棄して、死んだも同然の状況になってしまいます。
(本文より要約抜粋)

養老孟司
1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。1989年、『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞。1985年以来一般書を執筆し始め、『形を読む』『解剖学教室へようこそ』『日本人の身体観』などで人体をわかりやすく解説し、『唯脳論』『人間科学』『バカの壁』『養老訓』といった多数の著作では、「身体の喪失」から来る社会の変化について思索を続けている。

「タイトルや表紙がこれまでの養老孟司先生とは異なります。聞き手の浜崎洋介さんの話は小難しいのですが、話し手の養老先生の優しさが伝わってきます。「人の悩みの中心にあるのはそれだけなんだってね。」(p148)や「でも、もっと大事なのは、実は、『子ども時代』がハッピーだったという『自足』の記憶なんです。」(p167)は衝撃でした。悲しい出来事を繰り返さないためにも、子どもを持つ親や学校関係者に注目していただきたいのです。」

「養老孟司先生の本が大好きです。本の内容は星5です。でもこの表紙デザインは赤と黒で過激で残念。穏やかなデザインがよかった。」

「久しぶりに深く考える機会を作っていただいた本になった。本書は『表現者クライテリオン』のメールマガジンに養老先生が返信をしたことがきっかけだそうである。
その出会いにより、本書は養老先生の考え方や理解の仕方を、上手く浜崎さんの受け答えの中から深く趣のある内容を養老先生から得られていることがわかる。
本書の題名にAIの文字があるけれど、むしろ人間とは何かというのを解剖や虫など、先生の経験や趣味も盛り込みながら、上手く導きだざれている稀有な本と言えるのではないだろうか。
内容を色々と持ち出して感想を語りたいけれど、その読みごたえをみなさんも味わってみると凄く納得されるだろう。」


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