ブックセラーズ・ダイアリー ショーン・バイセル(著)、矢倉尚子(翻訳) 白水社 (2021/7/29) 3,300円

スコットランド最大の古書店の一年

本を買いに行ったはずが、書店を買ってしまった。

著者は1970年、イギリス、スコットランドのウィグタウン生まれ。

「自他共に認める田舎」である故郷を大学進学で離れたが、30歳のとき、クリスマスの帰省中に、立ち寄った老舗古書店「ザ・ブックショップ」を衝動買いしてしまう。

諸手続きをへて翌年手に入った店は、いまや10万冊の在庫を擁するスコットランド最大の古書店だ。

かつて国内最悪の失業率に苦しんでいたウィグタウンも、書店の町として知られるようになり、町にも店にも世界中から観光客が訪れる。

とはいえ、由緒ある築約200年の建物は維持費がかさむ。厳冬期には客足が途絶え、一方で暖房費はばかにならない。

さらに大手書店チェーン、のちには巨大資本アマゾンと電子書籍化という手ごわいライバルが行く手に立ちふさがる。

時に奇天烈、時に傍若無人な日々の客たち。

有能だけど変人の度が過ぎる従業員(いちばん変わっているのは著者自身だというのが客たちの評)。

大人気イベントである秋のブックフェスティバルで起こる騒動の数々。

心ゆさぶられる遺品買取。

個人書店の店主は、毎日がサバイバル・ゲームだ!

著者について
1970年、イギリス、スコットランドのウィグタウン生まれ。大学進学で故郷を離れるが、30歳のとき、帰省中に立ち寄った老舗古書店「ザ・ブックショップ」を衝動買いしてしまう。現在は、国内で書店の町として知られるウィグタウンで、ブックフェスティバルの主催者も務める。

「由緒ある築約200年の建物は維持費がかさむ。厳冬期には客足が途絶え、一方で暖房費はばかにならない。さらに大手書店チェーン、のちには巨大資本アマゾンと電子書籍化という手ごわいライバルが行く手に立ちふさがる。時に奇天烈、時に傍若無人な日々の客たち。有能だけど変人の度が過ぎる従業員(いちばん変わっているのは著者自身だというのが客たちの評)。大人気イベントである秋のブックフェスティバルで起こる騒動の数々。心ゆさぶられる遺品買取。個人書店の店主は、毎日がサバイバル・ゲームだ!」

「本作は、スコットランド最大の古書店の店主が書き綴った日記がベースとなっている。本の知識をひけらかす客や意味不明な言葉を残す客、自由奔放な言動を繰り返す従業員。そんな彼らに翻弄される日々を、シニカルなユーモアの持ち主である店主が綴っているのだから面白くないわけがない。」


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