小説8050 林真理子(著)、田雜芳一(イラスト) 新潮社 (2021/4/28)

このままでは我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない――。

従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。

有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。

夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊される――。

「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。

一気読み必至のストーリーに、各界から絶賛コメント続々

三浦友和さん(俳優)
「息子や妻を本当に理解できているのか?自分を重ねてのめり込んだ」

大島美幸さん(森三中)
「ただただ苦しい。自分の中学時代とリンクし、記憶が蘇る。悔し涙が止まらない」

尾木直樹さん(尾木ママ/教育評論家)
「強烈な写実(リアル)に心震え、希望に涙。林文学の真骨頂!」

「師全員が悪い人間ではないけど、いじめを隠蔽しようとする教師や学校の態度も、自分が経験したものと同じだったようにおもえます。イジメや不登校を題材にした、内容のしっかりした問題提起をしてくれる小説だったと思います。」

「引きこもりの原因が突き止められたこと、うまく彼に呼びかけをしてくれた弁護士高井や、ミスA学園の梨里花、心のつっかえを抱えた加害者の寺本といった心ある数人の協力者に出会えたこと、そして何より本人に気力があったことがポイントだったように思う。」

「8050問題など多くの社会問題が盛りだくさんに織り込まれて入るが、引きこもりを起こす家庭環境、本人の素質などそこはパターン化されていているにも関わらず、くじ引きに外れるという視点は事実なんだろうけどショック。裁判という手段に流れが変わっていくことで、家族の問題が別の視点、第三者の視点でも問われ再生につなげていくことは画期的だけど現実味にかける。老人ホームを扱った作者の前作と似た読後感。」


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