2020年1月、Amazonはアレクサとガソリンスタンドを交信するサービスのデモをテクノロジーの年次祭典CESで発表した。
これまで家の中のものとしか交信しなかったアレクサを屋外と交信させたこの発表は、Amazonが都市全体のデータを取り、ビジネスを広げていこうという意思を示している。
テクノロジーの進化がビジネス、はたまた我々の生活自体を大きく変えることはいうまでもない。
本書は、Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Netflix、テスラ、クラウドストライク、ロビンフッド、インポッシブル・フーズ、ショッピファイという、2025年の世界に大きな影響力を持つ世界最先端11社を分析することで、5年後を読み解く未来予測書である。
著者は、「元・米ニューヨーク金融機関×ハーバード大学院理学修士×元グーグル×ベンチャー投資家」というテクノロジーとビジネスをつなぐ稀代の経歴をもつ。
ここでのポイントは、ベンチャーキャピタリストが未来予測をするということにある。
山本康正さんの
「2025年を制覇する破壊的企業」
を読了筆者の豊富なビジネス経験に裏打ちされた
2025年に実現している可能性が高いリアルな世界をイメージできる良書。論理展開のテンポの良さと
理由がしっかり書かれているので納得感がある。
加えて、平易な言葉で書かれているのでオススメ pic.twitter.com/u0tqz3CUdQ— ジョブニャン🐈|なおき😊@金融・投資教育家 (@job_neko) February 17, 2021
テクノロジーに関する未来予測はさまざまな視点から提示されているが、アカデミア、エンジニア、ジャーナリストが行う未来予測には決定的に欠けている点がある。
それは、ベンチャーキャピタリストが行う「どのように投資し、儲けるか」という観点だ。
なぜなら、テクノロジーはその革新性だけではなく、ユーザーに受け入れられなければ、広く普及することはないからだ。
本書は、そんなテクノロジーとビジネスの交差点にいる同氏がファクトベースで2025年の未来を描くものである。
「本で取り上げられたアメリカ企業のビジネスの進め方、考え方が、一通り整理して一気に読むことができた。これからの5年間への著者の考え方を読めたことも参考になった。より良い体験を継続的に提供できる企業が成長できるだけでなく、行動して自分だけの体験を作り出し続ける個人がそれを世の中に広めるときに、これらの企業をインフラとして使いこなすことに個人はチャンスを見出し得るのかなと思った。」
「2025年までに何が起きるのかを分かりやすくまとまっています。内容は、情報を常に意識して取りにいっていないと知らない、分からない事が多く、危機感に襲われるくらいです。加えて、私自身にとって手触り感が少ないことが更に怖いと感じました。情報の追加とテクノロジーや社会、様々な動向に対して、ピン留めする項目が散りばめられた良書です。」
「ITの仕事をしている人の多くは、日本の「遅れ」を感じてると思います。それでも会社で働いていると上司の方針や会社の慣習に縛られなかなか改革には繋がりません。そうして働いているうちに会社の文化に染まって、知らぬ間に牙が折れてることがあると思います。実績や成功にとらわれず、技術に貪欲であるためにもお勧めの一冊です。」
|