邪教の子 澤村伊智(著) 文藝春秋 (2021/8/24) 1,870円

『ぼぎわんが、来る』(『来る』とタイトルを変えて映画化)で衝撃のデビューをした澤村伊智さん。

次々とホラー、ミステリーの力作を発表し続ける澤村さんの、新たな代表作が誕生しました。

舞台はどこにでもある平凡なニュータウン。

そこにカルト教団の信者の家族が引っ越してきます。

その家族は明らかにご近所から浮き上がっていて、しかも娘の茜はどうやら虐待を受けているらしい。

主人公の慧斗は、茜の現状を見かねて救出に乗り出すが……こう書くと悪の組織から「お姫様」を救い出す子どもたちの冒険物語が展開されるのかと思いきや、そこが一筋縄でいかないのが澤村伊智さんの魅力です。

どんな風に「一筋縄でいかない」のかは是非ご自身の目で確かめてみてください。

「とあるニュータウンに引っ越してきた家族は新興宗教の信者だった。というところから始まり、二転三転する物語。タイトルにある「邪教の子」とは誰のことを、何のことを指しているのかにさまざまな解釈がある。
最初、文章の随所に違和感を感じるのだが、その理由はすぐにわかる。そして、すぐにわかった以上の展開が後半待っている。
この作者の小説を初めて読んだが、テンポよくぐいぐい読めるので厚みの割に時間がかからない。エンタメ性が高く、数時間読書に没入したい時におすすめ。ラストはもう少し余韻があってもいいのでは、という気もした。」


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