
なぜ少年Aは殺されたのか?
【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。】
重大な罪を犯して少年院で出会った六人。
彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。

だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至る――。
人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼馴染に「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るシステムエンジニア、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少年、少年院で一度も言葉を発しなかった青年。
かつての少年六人のうち、誰が被害者で、誰が密告者なのか?

【おすすめ新刊】新川帆立さん 最新刊『目には目を』KADOKAWA
罪、贖罪とは、あまりにも重く厳しい。
罪を償うことは可能なのか。
驚愕の真実が!
人とは怖くて悲しいもの。でも優しさを手繰り寄せてほしい。 pic.twitter.com/fmf4ZzspWU— ジュンク堂書店 滋賀草津店 (@shigakusatsuten) February 1, 2025
著者について
新川 帆立
1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身。宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に『倒産続きの彼女』『剣持麗子のワンナイト推理』、「競争の番人」シリーズ、『先祖探偵』『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』『縁切り上等!』『女の国会』『ひまわり』などがある。
「この本のテーマは一つ。
自分の娘を殺した加害少年の身元を知りたい被害者母に、加害少年の情報を与えたのは誰か?密告者の可能性がある少年たちが収容されていた少年院での生活の様子・それぞれの入院までの経緯等が詳しく書かれており、それがのちの「加害少年の情報密告者」の解明につながっていきます。
復讐として加害少年を殺害した被害者母と、加害少年だった息子を殺されて(今度は被害者の母となった)人間の間に生じた憎しみの連鎖、復讐が復讐を呼ぶような雰囲気の中で、双方のつらい気持ちがびしびし伝わってきて痛いほどでした。
最初はただの「犯人探し」として読み始めたわけですが、最後に密告者が分かったときには不覚にも涙が止まりませんでした。
憎しみよりも、なによりも、悲しい悲しい物語でした。最後の最後に、その加害少年の母が、息子を殺害した被害者母に宛てた手紙が載せられています。
ここで初めて、序章にあった「これは贖罪と復讐の物語である」の本当の意味が分かりました。涙なくして読めないと思いますが、本当に本当にお勧めの本です。
是非ご一読ください。」
|
|



