認知症ケアの達人をめざす 山口晴保 (著), 伊東美緒 (著), 藤生大我 (著) 協同医書出版社 (2021/6/22) 1,980円

予兆に気づきBPSDを予防して効果を見える化しよう

BPSDを予防するケアを身につける!

認知症ケアの現場で対応に苦慮することの多い、もの盗られ妄想や徘徊、攻撃的行動、繰り返し質問といった「認知症の行動・心理症状(BPSD)」については、今や、発症してから対処するのではなく、〝予防〟が非常に重要になってきています。

本書を読み通すことで、BPSDについて正しく理解し、予兆に気づいてBPSDの発症を防ぐための考え方や具体的な対応を学び、ケアの効果を客観的に見る方法を習得することができます。

どのような局面にも柔軟に対応できる介護・ケアの力を身につけ、認知症の人が笑顔で過ごせるようになることを願う、認知症に関わるすべての医療・ケアスタッフの方々に読んでいただきたい内容となっています。

目次

第1章 BPSDを正しく理解し予防につなげる
BPSDとは
1.BPSDの定義
寄り道でステップアップ! 「周辺症状」とBPSDの違い
2.BPSDという症状は診断・治療の対象
3.BPSDという用語の代案
BPSDの発症要因のスキーム
認知症の人の症状のとらえ方
1.BPSDを理解するための質問
2.日本認知症ケア学会のBPSD分類
3.BPSDの分析
分類から視点への転換
1.症状をとらえる五つの視点+環境
2.パーソン・センタード・ケアとの関連
BPSDの背景因子と対応の心構え
1.BPSDの背景因子
2.BPSDの予防
3.BPSDの背景要因の因果関係
4.BPSDの氷山モデル
5.認知的共感
病識との関係
BPSDの予防に向けて

第2章 BPSDを関係性から読み解く
ケア技術と関係性
小さな不満の蓄積としての「不同意メッセージ」
「不同意メッセージ」とは何か
1.体現的言語モデル
2.不同意メッセージとケア
3.徐々に低下するストレスの閾値モデル
BPSDへの移行・悪化を予防する
五つの不同意メッセージ
1.服従
2.謝罪
3.転嫁
4.遮断
5.憤懣

第3章 BPSDの予防に評価票を役立てる
認知症の行動・心理症状質問票(BPSD+Q)
寄り道でステップアップ! 定量化・数値化のすゝめ
BPSD気づき質問票57項目版(BPSD-NQ57)
BPSDの背景にある「不安」を解消する
生活障害の視点から見る
介護者も幸せに
おわりに

第4章 現場での実践に向けて
質疑応答

「BPSDという用語や考え方があることを知り、新しい考え方で書かれている本を読みたく買いましたが、一般人の私には内容が専門的すぎて難しかったです。」

「「周辺症状」と「BPSD」に違いがあるということに気づかなかった。「BPSD」を理解することで、ケアが変わる。本書には具体的な事例や対応が書かれており、ケアの視点に気づくのではないだろうか?資料もたくさんあり、すぐに活用できるツールは専門職のケアの根拠を明確にすると思う。
読みやすさもあり、手に取ることをお勧めします!」

「介護士として勤務している私ですがBPSDはいつも悩みの種。この書籍のおかげでケアに関するヒントを沢山頂きました!さらに読み込んで自分なりに現場で実践していきます!」


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