寝てもサメても探層サメ学 佐藤圭一 (著)、冨武照 (著) 産業編集センター (2021/5/21) 1,980円

サメ研究の最前線で起きている驚天動地のエピソードの数々を徹底公開!

古往今来のサメ々を深く熱く追い続けて見えてきた、計り知れない彼らの生態。

サメの祖先はカラダ中にトゲが生えていた?

サメにとって尾ビレは不便?

共食いする赤ちゃんザメ?

サメに人生を捧げた科学者2人が語る、とっておきのサメ話。

【目次】
1章 サメの多様性と進化
サメは世界中に何種類いるのか?/サメの2大派閥/ジョーズはサメの変わり者?/姉妹関係?サメとエイの関係性にまつわるエピソード/サメが「生きている化石」というのは本当か?/サメの骨格はなぜ軟骨なのか?/メガマウスザメの起源を追え!/最大のサメ・最小のサメは?/メガロドンの真の顔

2章 想像を超えるサメの生態
サメの寿命はどれほどか?/なぜサメのペニスは2本あるのか?/何度でも生え変わる歯の謎/サメの尾の問題なデザイン/見えないサメを見る新技術/暗闇で発光するサメ?/遺伝子に刻まれたジンベエザメの謎/ミクロな鱗の大発見(と、ちょっとした新発見)/川に棲んでいるサメ~?オオメジロザメ出没の謎/動かぬサメの静かなる戦略/検証!メガマウスザメ伝説

3章 サメの複雑怪奇な繁殖方法
サメの奥深い繁殖方法/ジョーズの複雑な子育て方法「/赤ちゃんの共食い説」の真相/胎仔の呼吸をめぐるパラドクス/悩み多き胎仔のウンチ問題/サメはメスだけで子孫を残せるか?/サメの不倫は常識?

4章 サメとヒトの深い関係
縄文時代のサメの歯コレクター/とても大事な”サメとヒトとのソーシャルディスタンス”/研究者の調査風景~現場に出向くことの大切さ/あるサメ研究者のジレンマ~サメ研究を目指す人へ
著者対談
あとがき

著者について
佐藤 圭一(Keiichi Sato)
1971年生まれ。栃木県出身。博士(水産学)。1990年北海道大学入学、同大学大学院水産科学研究科・博士後期課程修了。2000年より沖縄海洋生物飼育技術センター(国営沖縄記念公園水族館)、2002年沖縄美ら海水族館勤務を経て、2013年(一財)沖縄美ら島財団総合研究センター・動物研究室長、現在は研究センター上席研究員および沖縄美ら海水族館統括責任者を兼任している。軟骨魚類の比較解剖学・分類学・繁殖生態学などを専門分野として、幅広くサメエイ類の調査研究および普及活動を行っている。

冨田 武照(Taketeru Tomita)
1982年生まれ。神奈川県出身。博士(理学)。2011年に東京大学・理学系研究科地球惑星科学専攻・博士課程を修了後、北海道大学総合博物館、カリフォルニア大学デービス校、フロリダ州立大学沿岸海洋研究所の研究員を経て、2015年より(一財)沖縄美ら島財団 総合研究センター・動物研究室研究員。水族館管理部魚類課兼任。軟骨魚類の進化学、機能形態学が専門。

「読みやすい構成です。興味が有り面白いのもあるが、つぎつぎ読めます。内容も凄い事ばかりです。」

「専門家による科学的典拠に基づいたサメの解説本。その意味で貴重な一冊。ただ残念なのはジンベイザメの最大記録の記述で、カストロ博士による12.1mのメスと12.8mのオスとなっているところ。何故70cmも違うのが同等の記録と扱われてるのかと思って原典を当たって見たらオスの記録は12.18m。単純な誤植ではあるが、大きなミスで、版を重ねるなら訂正が必須である。なおCastroのアマゾンでも安く入手可能なThe Sharks of North America Waterではメスの12.1mのみの記載であった。」

「「淡水で生きるサメ」や「サメの生殖」などよく知られたサメの性質からなぜこのサメがこの特徴なのか、なぜこんな性質があるのかなど事細かに解説したまさによく知られたサメの深層を突く本」


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