子宝船 宮部みゆき (著) PHP研究所 (2022/5/25) 1,760円

江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。

しかし、赤子を失ったある家の宝船の絵から、なぜか弁財天が消えたという。

時を置かずして、北一もよく知る弁当屋の一家三人が殺される。

現場で怪しげな女を目撃した北一は、検視の与力・栗山の命を受け、事件の真相に迫っていく。

本書は、江戸深川の富勘長屋に住み、小物を入れる文庫を売りつつ岡っ引き修業に励む北一が、風呂屋の釜焚きなのに、なぜかめっぽう強い相棒・喜多次の力を借りながら、不可解な事件を解決していく物語。

北一の文庫づくりを手伝っているのは、欅屋敷の「若」や用人の青海新兵衛、そして末三じいさん。

岡っ引き見習いとしての北一を応援しているのが、亡き千吉親分のおかみさんや大親分の政五郎、政五郎の元配下で昔の事件のことをくまなく記憶している通称「おでこ」たちだ。

北一応援団とともに謎解き×怪異×人情が愉しめる、著者渾身の大人気シリーズ第二弾!

「これから、今までの登場人物がいっぱい出てくるんだろうな。今、「ぼんくら達」や「初物語」を読み返しています。これからがホントに楽しみ。私ももう歳ですので、頭がハッキリしている内に読みたいですよ。宮部先生。」

「いつもながらの上手なストーリーで楽しく読めるのですが、この北北コンビシリーズ。昔のお馴染みさんが次々出てきて、何度も読み返すことになるのです。一巻目「さくらほうさら」、「初ものがたり」では、今回はとうとうおでこさんまで出てきてしまいました。ちゃんと働いて奥さんまでもらってました。どこででてきたっけとなって「あかんべえ」や「ひ暮らし」「おまえさん」まで、読む羽目に。ずるいよ~うまいよ~
宮部さん」

「続編の楽しみや、さらに今まで読んでいた作品から登場人物が出てくる楽しみもあります。
ファンとしては美味しいところを掬い上げております。」


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