危機の新聞 瀬戸際の記者 坂夏樹 (著) さくら舎 (2022/4/7) 1,760円

いま、新聞社で何が起きているのか!

デジタル化の大波は新聞社をも襲っている。

紙の部数が激減するなか、デジタル版を推進する新聞社の内部で何が起こっているのか。

元大手新聞記者が、デジタルファーストで内部崩壊していく新聞社と取材現場の実態を描く! デジタルファーストの号令一下、アクセス数を稼ぐためのネット優先態勢が始まった。

記者会見で一心不乱にキーボードを打つだけの記者、現場に行かずSNSと動画で取材をすますだけの記者、記事の中身よりもネット受けを求められる記者……。

速報性と合理化の前に「原稿は足で書け」は死語となったのか。

若手育成の場だった支局は記者数が激減し、取材現場の弱体化はとどまるところを知らない。

しかし、ネットニュースの大元は紙の新聞記事である。

プロの取材力とチェック体制に裏打ちされたニュースこそがネット報道を支えているのだ。

取材現場から失われゆくものに警鐘を鳴らし、新聞の底力を訴える書。

著者について
坂 夏樹(さか・なつき)
1961年、大阪府に生まれる。全国紙の元記者。論説委員などを歴任したほか、大阪や京都を中心に警察、司法、行政などを主に担当した。一方で、バブル経済期の闇社会の実態に迫る特命取材にたずさわったほか、平和問題や戦争体験、人権問題を取材テーマにした。
著書には『千二百年の古都 闇の金脈人脈』『命の救援電車』『一九一五年夏 第一回全国高校野球大会』(以上、さくら舎)がある。


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