仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方 松村真宏(著)東洋経済新報社 (2016/9/22)

「ついしたくなる」にはシカケがある。

スタンフォード大学の講義でも用いられている日本発のフレームワーク。

著者である松村氏は、人々の行動が社会の解決に直結することを目的として、仕掛学を考案したそうです。

そして、強制的に行動させるのではなく、つい行動したくなるという心理を考えて、多くの案を出しています。

街かどにゴミ箱が2つ、置かれていたとします。

1つはごく普通のゴミ箱、もう1つのゴミ箱の上にはバスケットボールのゴールがセットされています。

もし、そのとき自分がゴミを手にしていたら、ついゴールのある方に入れたくなりませんか?

人間の行動を「ついしたくなる」ように仕向けるのが「仕掛け」の力です。

具体的にどのような仕掛けをすれば、どのように人の行動が変わるのでしょうか…。

「「ついしたくなる」には仕掛けがある。この言葉にけっこう興味をそそられた。
トイレの便器にハエが貼ってあればおしっこをかけたくなるし、穴があればのぞきたくなる。ミニ鳥居があるところにはゴミを捨て難い。そういう人間観察を通して、人の特徴というか、習性が見えてくる。人を上手に導くための、取っ掛かり探しであっる習性発見!ちょっと面白い視点だと感心してしまった。後半は、仕掛けの分類(因果関係)がメイン科学とは、再現性&分類なんだぁ~とあらためて感じた本だった。」

「体系的に言語化されており、大変分りやすかったです。
元々あったモチベーションに対し、新しいモチベーションを付加することで多義性を持たし、仕掛けを生み出していくというのが基本コンセプトのように感じました。
様々な分野に応用出来る考え方で、非常に可能性を秘めている分野のように感じました!」

「事例が多くてとても具体的だったのでイメージしやすかったです。
個人的に好きな事例は駐車券をガムの味にすることです」

 

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