おまえの罪を自白しろ 真保裕一 (著) 文藝春秋 (2022/5/10) 858円

衆議院議員の宇田清治郎の孫娘が誘拐された。

犯人の要求は「記者会見で罪を自白しろ」。

犯人の動機とは一体? 誘拐サスペンス。

「代議士としての立場、政治の立場が絡み合う誘拐事件がストーリー。政治を絡めたサスペンスで題材としてユニーク。
さまざまなステークホルダーが見え隠れしていく。誘拐犯は記者会見で代議士の罪を自白を要求している。
逃げかくれが出来ない状況下に、タイムリミットが近づいていく。政治家の思惑があちらこちらでうごめいている。
政治のかけひき合戦が展開していく。そして忖度とネゴシエーションに口利き。」

「最後の展開があまりにも、あっけないものであったと感じた。
風刺がより厳しい形で展開されることを期待したのですが。」

「いつもは星を入れても手厳しく批評するのだが、これは面白かった。寝る間も惜しんで読み切ってしまった。
解決のくだりは伏線を少し張っても良かったと思うが、少し物足りなく感じる方が、逆に強烈な余韻が残っていいのかもしれない。次回作も大いに期待します!」


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