ウツボカズラの甘い息 柚月裕子(著) 幻冬舎 (2018/10/10)

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、

大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。

無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し、更に詐欺容疑まで重なって……。

全ては文絵の虚言か企みか? 戦慄の犯罪小説。

「自分の容姿にコンプレックスを持つ主婦が、胡散臭い高級化粧品販売のビジネスにのめり込んでいくパートと、鎌倉の別荘で起きた殺人事件を追う刑事のパートが交互に描かれ、物語が進んでいきます。
中盤までは、主婦パート、刑事パートともに丁寧に描かれ、物語の進行も比較的ゆっくりという印象を受けます。
しかし、主婦の文絵が警察に捕まり、ある事実が発覚してから、物語が一気にスピードアップ。
面白いのですが、展開があまりにも早すぎて、少し雑な印象を受けました。
とても面白い小説だと思うのですが、結末や途中で明かされる事実についても、どこに伏線があったのかな?と思うところもあり、ミステリーとしては、少し雑に感じてしまいました。」

「面白かったです!初めて柚月さんの作品を読みましたが、他の作品も読みたくなりました。」

「まだ無名に近いデビュー作品『臨床真理』が面白かった。次の検事シリーズで完全にファンになりました。
この作品も最後の最後まで、わからない展開で楽しめました」


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