
個人の移動手段の未来は急速に進化しており、毎年、劇的な新製品が登場している。
何十年もの間、多くの人々はマーベルのヒーローのように空を舞い、あるいはルーク・スカイウォーカーのスピーダー・バイクのように地上を滑走することを夢見てきた。
その夢が今、現実のものとなりつつある。
目次
ジェット推進の個人用航空機
型破りな「Volonaut Airbike」(ボロノート・エアバイク)は、1人の搭乗者が大空を飛ぶ感覚を味わえる、ジェット推進の個人用航空機だ。
流線型でコンパクトなこの機体は、消費者の移動体験を変革すべく作られたものだ。
このエアバイクは、ポーランドの発明家であり起業家でもあるトマシュ・パタンの発案によるものだ。
同氏は、今回世界に公開するまで数年間にわたり「ステルスモード」(秘匿開発)で開発を進めてきた。
重量はわずか67ポンド(約30kg)と平均的なオートバイよりもはるかに軽く、多くの垂直離着陸機が採用するプロペラやヘリコプター式ローターの代わりに、複数のジェットエンジンを使用している。
この設計により振動が低減され、滑らかで応答性の高い乗り心地が実現し、飛行の機能と感覚が劇的に変化した。
「SF映画のセットに置けるほど未来的で象徴的な、個人用の飛行マシンを作ることが常に私の夢でした」とパタンは語る。「課題は、現実世界で使える信頼性の高い技術を構築し、それを小型化して大胆なデザインに落とし込むことでした。その結果、信じられないほどの性能と息をのむような外観を持つ乗り物が完成し、そしてそれは実際に空を飛ぶのです!」。
パタンは、エアバイクが単に機能するだけでなく、最先端技術と、空中でスーパーバイクにまたがる本能的なスリルを組み合わせることで、人々にインスピレーションを与えることを目指した。
操縦は簡単??
搭乗者は前傾姿勢で座り、オートバイ風のコントロールで操縦する。
技術的な処理の多くは安定化ソフトウェアが担うため、操作は容易になる。
パタン氏によれば「アーケードゲームをプレイするのと同じくらい簡単」だという。
初心者に航空訓練は不要だが、同社は専門家による指導を提供する予定だ。
エアバイクは、米国の連邦航空規則(CFR)パート103における超軽量機に分類されるため、操縦士免許は不要だ。
燃料の選択肢は多く、ジェット燃料、灯油、ディーゼル、またはバイオディーゼルで飛行可能で、燃料補給は1分未満で完了する。
The future is arriving.
Thanks to advanced computer aided stabilization the Volonaut Airbike lands precisely on the spot.
For more details visit https://t.co/XbqDfW9AUz pic.twitter.com/4Aqs3HNDxX
— Volonaut (@Volonaut) August 8, 2025
課題は残るが偉大な第1世代だ
その卓越した設計と機能にもかかわらず、エアバイクにはまだ制約がある。
搭乗者の体重は210ポンド(約95kg)までで、最高速度は時速63マイル(約101km)だ。
10分間の飛行では明らかに遠くへは行けないため、観光や探検といった用途を考えるとまだ初期段階にある。
パタンもこれらの制約を認めており、現行モデルを「第1世代」の製品と位置付けている。
「主な用途はレクリエーションですが、たとえば迅速な展開やコンパクトなサイズが大きな利点となる、いくつかの興味深い使用事例も考えられます」と彼は筆者に語った。「将来の世代のエアバイクは、これらの制限のほとんどを克服し、より普及し、手に入りやすいものになるでしょう」。
ほとんどの消費者にとって、もう1つの障害は価格である。
エアバイクは現在88万ドル(約1億3000万円)で予約注文を受け付けており、現実的な購入者はスリルを求める富裕層に限られるだろう。
それでもなお、エアバイクは航空業界における重要な節目を象徴する存在である。
同社の販売パンフレットによれば、これは「従来型のプロペラなしで安定した制御飛行を達成した、史上初のジェット推進飛行バイクで、パーソナル・エア・モビリティの次なる波に影響を与えうるブレークスルー」だという。
今後も多くの新製品の登場が予想される。
ヒュンダイ、フォルクスワーゲン、ロールス・ロイスといった自動車メーカーも、空飛ぶクルマや電動VTOL(垂直離着陸機)で個人用飛行マシン市場に参入している。
これらの機体はすべて、1人乗りのエアバイクとは対照的に、複数人の乗客を輸送することが可能である。
エアバイクがホバリングし着陸する新たなテスト飛行の映像を見ると、我々の未来がどのようなものになるか想像するだけで胸が躍る。
人里離れたアクセス困難な地域でのキャンプや探検は、もはや以前とは全く異なるものになるかもしれない。
パタンにとって、情緒的な側面は技術そのものと同じくらい重要だ。
彼は「搭乗者は、スーパーヒーローのように楽々と空中を滑空し、完全な三次元の自由という感覚を味わうことができます」と説明する。
この驚くべきマシンは、これまで不可能と考えられていた体験を提供する、新たな可能性の扉を開く。
パタンが説明するように、「第1世代のエアバイクは、誰もが空を飛ぶスリルを体験し、これまでSF映画の中だけの存在だったマシンを所有することを可能にします。
エアバイクは単に空を飛ばせてくれるだけでなく、あなたを未来へと運んでくれるのです」。
ネットの声
「商業的には難しいと思います。しかし、個人の夢を形にしたというのは素晴らしい事ですね。」
「電動では無いのでサブタンクを携行すれば遠くへは飛べるね。残る問題は価格ですね。」
「これ面白そう!
だけど明らかに危ないやつですね。
ちょっとバランス崩したら死亡するやつです。
ドローンみたいに普及してこ慣れてくれたら嬉しい。
そうしたら乗ってみたい。」

