就活に挫折して以来ずっと、実家でオンラインゲーム三昧の日々を送る“俺”に転がり込んだ伯父さんの遺産。
離島に建てられた館を丸々一棟。
なんと無職から一転して不動産持ち、これからは課金し放題だ!と浮かれて現地を下見に行った俺…。
まだそれが両親からの最後通牒であることに気づいていなかった……。
「もう面倒見きれない。そこで一人で生きていけ」
いきなり始まった強制自立生活。
加納朋子さんから新著をいただきました。『二百十番館にようこそ』文藝春秋刊。ありがとうございますー。 pic.twitter.com/W8X0PWWxmv
— 綾辻行人 (@ayatsujiyukito) July 30, 2020
とにかく金銭問題を解決するべく下宿人を募ることに。
母親に送り込まれてきたニートのヒロ、無医島には是非とも呼び込みたい元医者ニートのBJさん、遊び人風のリア充・カインさん…。
ゲームの中にあった人間関係は、島のおじいちゃんおばあちゃんも巻き込んで、だんだんとリアルの世界へと広がっていく。
加納朋子「二百十番館にようこそ」(文藝春秋)購入。「ネトゲ廃人の崖っぷちニートが小さな離島でシェアハウスを営むうちに人生が広がって成長していく」というお話、とても楽しみです。早く読みたいけど読むのがもったいないような…。十日町たけひろさんの装画も素敵です✨ ネコチャンが…🐈( *´艸) pic.twitter.com/iL4QnFqpGF
— なまけたろう (@namaketar0u) August 5, 2020
立ち止まっていたニートたちが、おっかなびっくり歩き出す前の「人生の夏休み」が青い空と海のもとで始まります!
「子供を自立させようとする両親に騙され,離島で一人暮らしをする羽目になったニートが,島の老人たちや,同じように島で生活をするようになったニート仲間との交流を通じて,成長していくというハートフルな物語。ミステリではなく一般小説?と思ったのだが,最後にミステリ的な謎解きを盛り込んでくるところも憎い。面白い作品でした。」
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