往復書簡 限界から始まる 上野千鶴子(著)、鈴木涼美(著) 幻冬舎 (2021/7/7)

「上野さんは、なぜ男に絶望せずにいられるのですか? 」

女の新しい道を作った稀代のフェミニストと、その道で女の自由を満喫した気鋭の作家が限界まできた男と女の構造を率直に、真摯に、大胆に、解体する。

「しょせん男なんて」と言う気は、わたしにはありません。――上野

・女の身体は資本か? 負債か?
・娘を幸せにするのは知的な母か? 愚かな母か?
・愛とセックスの分離から得たもの、失ったもの
・家族だけが磐石だという価値観は誰に植え付けられたのか?
・人間から卑劣さ、差別心をなくすことはできるのか?

「エロス資本」「母と娘」「恋愛とセックス」「結婚」「承認欲求」「能力」「仕事」「自立」「連帯」「フェミニズム」「自由」「男」――崖っぷちの現実から、希望を見出す、手加減なしの言葉の応酬!

著者について
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年富山県生まれ。東京大学名誉教授。2011年から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究の第一人者。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士。1993年東京大学文学部助教授に。1995年から2011年まで東京大学大学院人文社会系研究科教授。『スカートの下の劇場』『家父長制と資本制』『ナショナリズムとジェンダー』『生き延びるための思想』『ケアの社会学』『女ぎらい』『おひとりさまの老後』『在宅ひとり死のススメ』など多数の著書がある。

鈴木涼美(すずき・すずみ)
1983年東京都生まれ。作家。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。大学在学中に、キャバクラのホステス、AV女優などの経験を経たのち、2009年から日本経済新聞社に勤務。記者となるが、2014年に自主退職。著書に『「AV女優」の社会学』『身体を売ったらサヨウナラ 』『愛と子宮に花束を』『おじさんメモリアル』『オンナの値段』『女がそんなことで喜ぶと思うなよ』『すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない』、『ニッポンのおじさん』など。

「やべえ書籍が出版されたもんだ。まだ7%しか読んでないが、頭を鈍器で撃たれてる。てか、ずっと同じところを読んでいる。「エロス資本」を3回ぐらい行ったり来たりしている。往復書簡はそれぞれ「エロス資本」「母と娘」「恋愛とセックス」「結婚」「承認欲求」「能力」「仕事」「自立」「連帯」「フェミニズム」「自由」「男」をテーマに展開していく。テーマだけ見てもめちゃ楽しそう!とワクワクする。さすが上野千鶴子、さすが鈴木涼美。このお二人の本気のやり取り、ということで対立構造だと思っている方がいたらそれは間違いなので、ぜひ手に取って読んで欲しい。あの鈴木涼美さんが真っ裸にされています。上野千鶴子先生が「怖い怖い」と言われるのは相手を真っ裸にしてしまうところだと思っているので、読者も剥ぎ取られる体験ができます。生まれたての小鹿みたになるけど、2人から受け取った言葉を糧にこれから社会をサバイブしていきたい。」

「鈴木涼美さんには、語られていない闇があると思いました。それは結婚せず、子どもを産んだこともない(それを志向したこともない)上野千鶴子さんには解き明かせない。その点で鈴木さんは安全。まあ性愛論として、興味深く読めます。だけどちょっと読み進めにくいなあ。女性に読んでもらって、自己認識を深めてもらいたいけど、興味本位で嘲笑的な男性が読むんだろうなあ。それが残念です。」


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