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「売れない作家の夫に三行半」

「スナックママの妻に愛想が尽きた」

おしどり夫婦が消えた!?

噂の真相と二人の行方とは

「万事よろしく」と書かれた手紙、妻が町内会のフリーペーパーに綴った自伝、夫が残した未発表原稿の数々から、売れっ子作家・匙小路ルイが友人・谷川夫婦の消息を追い、ついでに、夫婦のことを新作の題材にできないかと思案する。

「私は本当に、谷川くんたちのことを書いても、いいのかな」

そんなルイに異変が起こった。

見えるはずのないもの――自分でボツにしたキャラクター――が見えるようになったのだ……。

はたして、夫婦は無事なのか? ルイの〝怪奇現象〟は解決するのだろうか?

邪気のない噂が邪気混じりの噂を巻き起こしていく。商店街の一角にある風変わりなスナックの急な閉店と、そこの夫婦の蒸発にまつわる噂と真相についての連作短編。

人気作家・寺地はるなが描く「物語ること」の功罪。

著者について
1977年佐賀県生まれ、大阪府在住。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。21年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞、24年『ほたるいしマジカルランド』で大阪ほんま本大賞受賞。『大人は泣かないと思っていた』『カレーの時間』『ガラスの海を渡る舟』『こまどりたちが歌うなら』『いつか月夜』『雫』など著書多数。


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