寺地はるなの記事一覧
カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。 松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。 『川のほとりに立つ者は』寺地はるな(双葉社) 29歳の清瀬は、怪我をして意識が戻らない恋人の隠し事を少...
人知れず抱えている居心地の悪さや寂しさ。 そんな感情に寄り添い、ふと心が軽くなる瞬間を鮮やかに掬い取る。 注目の著者が放つ七篇。 「コードネームは保留」 楽器店で働く優香は、人知れず“殺し屋”の設定を生きることで、味気ない日々をこなしていた。 「タイムマシンに乗れないぼくたち」 新しい街に馴染めない「ぼく」は、太古の生...
時田翼32歳。九州の田舎町で、大酒呑みで不機嫌な父と暮らしている。 母は11年前に出奔。翼は農協に勤め、休日の菓子作りを一番の楽しみにしてきた。 ある朝、隣人の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられる。 小学校からの同級生・鉄腕が協力を買って出て、見事にゆず泥棒を捕まえるが、犯人は予想外の人物で――(「大人...
閉塞的な村から逃げだし、身寄りのない街で一人小説を書き続ける三島天は、ある日中学時代の友人のミナから連絡をもらう。 中学の頃に書いた、大人になったお互いに向けての「手紙」を見つけたから、30才になった今開封しようというのだ――。 他人との間で揺れる心と、誰しもの人生に宿るきらめきを描く、感動の成長物語。 中学の同級生だ...
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