カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。
松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。
『川のほとりに立つ者は』寺地はるな(双葉社)
29歳の清瀬は、怪我をして意識が戻らない恋人の隠し事を少しずつ知っていく。揺れる清瀬を支える篠ちゃんの言葉が響いた。「ほんとうの自分とか、そんな確固たるもん、誰ももってないもん。」
みんな川のほとりに立つひとり。
物語を映す綺麗な表紙です。 pic.twitter.com/fn7XZLGOBj— muuugi (@muuugi4) October 22, 2022
「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。
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