
大冒険小説の傑作を新装刊
海賊が跋扈する17世紀末。
海賊討伐の命を受けて出帆するも自ら海賊船へと姿を変えた「アドヴェンチャー・ギャレー」号。
航海士としてこの船に乗り組み、やがて海賊船の船長となったジェームズ・モアは、ユニークで頼りになる仲間たちとともに大海原をゆく。
海賊としての輝かしい成果と数々の危機。痛快な大冒険。そして因縁の対決へ――。
1998年初版、傑作海賊冒険小説を新装版として刊行
【2階文学】
多島斗志之さん
『海賊モア船長の遍歴 新装版』(中央公論新社)著者が遺した傑作、復刊!
2階E13。 tan pic.twitter.com/7fZNUXM1f8— 紀伊國屋書店 新宿本店 (@KinoShinjuku) March 19, 2025
多島斗志之
1948年、大阪生まれ。早稲田大学卒業後、広告ディレクターを経て、85年『〈移情閣〉ゲーム』でデビュー。以後、89年『密約幻書』、91年『不思議島』でそれぞれ直木賞候補となる。おもな著書に『クリスマス黙示録』『少年たちのおだやかな日々』『症例A』『黒百合』など。歴史的事実とフィクションを巧みに融合させ、一作ごとに異なる世界を緻密に描き、読者を魅了する。
「めちゃくちゃ面白い。もうこの世にはいない人かもしれないけど、この作家はもっと評価されるべき。」
「子供の頃から、海賊の話はいろいろ読んだけれど、この作品は、当時の時代背景(17世紀末期から18世紀初頭)がしっかり調べられていて、今まで物語上の存在でしかなかった海賊が、初めて実際の歴史、地理と結びついた。インド洋を舞台に、東インド会社の船をねらっていたなど、世界史のあのあたりか、なるほど、なるほど、という感じ。黒地に白いドクロのおなじみの旗が実際に使われていたのは、わずかな期間でしかなかったなど、ふーんそうだったんだといろいろ雑学もあり、おもしろかった。話のテンポもよく、当時の海戦の様子が目の前に浮かぶようで、わくわくしながら、最後まで1日で一気に読んでしまった。」
「海賊モノは海外作品が常套だが、日本人作家もなかなかどうして。
多島氏は好きな作家の一人だが、推理、ハードボイルド、ゾルゲ事件等の歴史等、モチーフの多様性は凄いと思う。
そして、本作は、カリブ海のバリバリの海賊。日本人が書いたの?と疑いたくなるほどの内容。モアは、Jディップのスパロウのような茶目っ気船長ではなく、冷静で生真面目な船長。どっちもカッコイイ。」
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