父を看取り、認知症の母を介護し、対談・執筆と多忙を極める著者。
自ら「床族」と称し、何でも床に積んでしまう片付け下手で、捨てられない性格と自己分析。
また、連続ドラマ「陸王」に出演、女優としても活躍、さらに還暦過ぎての結婚まで……。
じわじわ訪れる小さな老いを蹴散らして、挑戦し続ける激動の日々を、赤裸々に綴る。
不肖アガワの『婦人公論』人気連載エッセイ第一弾。
【文庫新刊 #中公文庫】
『いい女、ふだんブッ散らかしており』#阿川佐和子
サワコ60代。
小さな老いとの向き合い方なにがボケの始まりで、どれが単なるど忘れか!? pic.twitter.com/JNl9VJXtEg
— ふたば書房 洛西店 (@futabarakusai) January 20, 2022
著者について
阿川佐和子
一九五三年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。九九年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、二〇〇〇年、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、〇八年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。一二年、『聞く力――心をひらく35のヒント』が年間ベストセラー第一位、ミリオンセラーとなった。一四年、菊池寛賞を受賞。著書に『ことことこーこ』『看る力――アガワ流介護入門』(共著)『トゲトゲの気持』『空耳アワワ』(以上中公文庫)『いい女、ふだんブッ散らかしており』(中央公論新社)など
「前回、「バブルノタシナミ」を読んだときはあまりピンとこなかったのですが、今回のエッセイは面白かったです。
植物を育てた話や、部屋が片付けられないなど、日常のささやかな悲喜こもごもが書かれていて、共感が持てました。」「もうかなりの冊数を読んできたが、共通しているのはユーモアたっぷりの表現力であり、読むことにより明るくなったり、癒されたり、とても楽しい気分にしてくれる。いつもいつも有難うございます。新書を待ち望んでいます。」
「以前に阿川佐和子さんのエッセーを一文だけ読んだことがあります。それが面白かったので、この本も読んでみようと思いました。まず、書名がいいですねぇ。「いい女、ふだんブッ散らかしており」。
「いい女」などと普通の女性は自分のことを言わないでしょうが、サワコさんのようなチャーミングな人なら許しちゃいますよね。しかも、「いい女」の後に、「ふだんブッ散らかしており」と続いているのですから、持ち上げておいて、ドタンと落とす面白さが堪らないです。」
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