東海道五十三次殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿 新装版 風野 真知雄 (著) 実業之日本社 (2025/10/3) 880円

名探偵のご先祖は八丁堀同心!

旧街道の宿場町で連続殺人!?

大人気時代小説家が挑む現代ミステリー、シリーズ開幕!

連続殺人のカギは〈裏街道〉

イケメン探偵が謎に迫る!

歴史研究家の月村弘平は、雑誌の取材で訪れた箱根の旧街道で〈変な恰好〉をした男性の死体を発見する。

続いて、静岡の宿場町でも殺人事件が。

その頃、月村の恋人の警視庁捜査一課の刑事・上田夕湖も北品川で見つかった男性の絞死体の捜査を進めていた。

事件をつなぐ共通点は“東海道五十三次“と見立てた月村は真相に迫るため、さらに西へ向かうが…。

著者について
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2015年『沙羅沙羅越え』で第17回中山義秀文学賞を受賞。「新・若さま同心 徳川竜之助」「耳袋秘帖」「わるじい義剣帖」「味見方同心」「新・大江戸定年組」「寿司銀捕物帖」など書き下し時代小説シリーズで人気を博す。そのほかの著書に『西郷盗撮』『鹿鳴館盗撮』『水の城』『歌川国芳猫づくし』『密室 本能寺の変』など多数。

「風野さんの月村弘平シリーズは最近のお気に入りです。私自身は本格的に歴史を学んだわけでないので、歴史研究家兼ライターの月村弘平を通して、新たな知識も得られて楽しんで読んでいます。」

「歴史研究家の月村弘平と殺人課に配属されたばかりの夕湖が東京と箱根で始まった連続殺人事件を解決していく。謎解きもきっちり描かれているが、新シリーズの始まりということで主人公で恋愛中の2人の人物描写が丁寧だ。テレビドラマなら良質の2時間サスペンスという感じだ。どこかで聞いたことのある姓だと思っていたら、やはりあの「月村」の子孫だった。次回はどの江戸のモチーフがどう現代で調理されるのか楽しみなシリーズだ。」

「風野流のふわっと肩の力の抜けた男性キャラ、おっとりして、でもいじらしく、好きにならずにはいられない女性キャラ、そしてとぼけた味わいの脇役たち。
時代小説という一種のファンタジーの世界から、現代ミステリにぬけでてきたそういうキャラクターたちのドラマが、むしろメインです。
見立ての連続殺人も、本格推理のパズル的な知的興奮を目指すものではなく、かといって陰惨さで社会問題を喚起するものでもなく、淡々と語られ、淡々とささいな背景が説かれるなかで、ああ、生活というのはむしろこういうことで、主張ひと色に塗りこめられるものではなく、ユーモアや小さな愛おしい感情という夾雑物だらけの事柄なんだなと思わされます。そういう意味では、おどろおどろの濃いミステリとは違う、風通しのよいリアリティがあります。
ひとことで言えば、抜けがいい作品。狭いところにぎゅっと押し込められない作品。
東海道の時空間の深さもあります。
今後、主人公と警察官のヒロインの仲の進展も楽しみですが、脇役の柔道家で、大男なのに気の弱い大滝さんも目が離せません。」


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